この2年で残ったのはマティス・テルのみ…… マネ、デ・リフト、グラフェンベルフら全員去ったバイエルン補強戦略への疑問
2022年に獲得した選手のほとんどが去った
先日バイエルンからDFマタイス・デ・リフト、ノゼア・マズラウィの2人がマンチェスター・ユナイテッドへ移籍することが発表された。 これにより、バイエルンが2022年に獲得した選手のうち今もチームに残っているのはFWマティス・テルのみとなった。 2022年の夏、バイエルンはユヴェントスからDFデ・リフト(6700万ユーロ)、リヴァプールからFWサディオ・マネ(3200万ユーロ)、アヤックスからMFライアン・グラフェンベルフ(1850万ユーロ)、DFマズラウィ(フリー)、そしてレンヌから2000万ユーロでテルを獲得している。 この期間内には監督交代もあったが、今振り返れば成功を収めた選手は少ない。デ・リフトも確固たる地位を築いたとは言えず、昨季も前半戦はダヨ・ウパメカノとキム・ミンジェの2人がセンターバックで優先的に起用されていた。 マネはすでにサウジアラビアへ去り、若さゆえ即戦力にならなかったグラフェンベルフは1年でリヴァプールへと移籍している。2年でテル1人を残して全員が去るというのも珍しいか。 ちなみにそのシーズンの冬には、アヤックスからDFダレイ・ブリント、ボルシアMGからGKヤン・ゾマーを獲得しているが、こちらもすでに2人ともバイエルンを去っている。 テルは途中出場から結果を残しており、今後に期待が持てる有望株だ。しかし、他は大ヒット補強とは言い難い。今夏はクリスタル・パレスから5300万ユーロでFWミカエル・オリーズ、フラムから5100万ユーロでMFジョアン・パリーニャ、シュツットガルトから2350万ユーロでDF伊藤洋輝を獲得しているが、今夏の補強戦略は成功に繋がるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部