「グランドシティタワー池袋」の予想価格は? 山手線内側では希少な超高層マンションが登場
「グランドシティタワー池袋」と「ブリリアタワー池袋」との違い
「グランドシティタワー池袋」は、13年前に分譲された「ブリリアタワー池袋」とどんな点が違っているのか。 大きな相違点は、「ブリリアタワー池袋」が中間免震構造であるのに対し、「グランドシティタワー池袋」は制震構造である点だ。 超高層マンションは免震構造に限る、と考えている人には残念な特徴となるだろう。制震構造を採用した理由は明らかにされていない。しかながら、免震構造の超高層マンションが増えている現在、制震構造を採用したのは、それなりの理由があるはずだ。たとえば、52階建てで風の影響を受けやすい建物形状と判定されたから……大地震の際の長周期地震動への配慮があるのかもしれない。 超高層建築物のなかには、免震構造ではなくあえて制震構造を採用するケースがある。横浜のランドマークタワーも東京都庁も制震構造である。一方で、「ブリリアタワー池袋」より進化していると評価されるのは、「ZEH-Mオリエンテッド」になっている点と、「長期優良住宅」になっている点だ。 省エネ性能を高める「ZEH-Mオリエンテッド」であるため、リビング以外の1室に床暖房が設置されるという長所も生まれる。それ以上に居住満足度を高めてくれるのが、長期優良住宅の認定を受けた建物になっていることだ。その長所として挙げられるのは、建物が長寿命のつくりになっていること。そして、更新性が高いことも長所となる。 更新性が高いとは、配管や設備機器の交換が容易で、間取りの変更もしやすくなっていることを意味する。住友不動産・総合マンションギャラリー池袋館で公開されているモデルルームでは、その特徴がよく分かる部分がある。 それは、キッチン部分。システムキッチンとリビングを区切る壁が一切なく、フルオープンになっていること。この「フルオープン」はオプション設定で、「希望すればこのようにできます」ということを示している。 多くのマンションでは、希望しても、キッチンをフルオープンにはできない。それは、キッチンとリビングの間に設けられた壁内に共用の排水管が入っているからだ。この排水管は将来リフォームを行うときも動かすことができない。だから、間取り変更の障害になってしまう。 その点、長期優良住宅の認定を受けている「グランドシティタワー池袋」では、共用の排水管(共用竪管という)を邪魔にならないように配置している。その結果、間取り変更もリフォームも容易になっているわけだ。これも、長く住み続けるためにはうれしい工夫と評価される。
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