アリババグループのBtoBプラットフォーム「1688.com」を使った製品輸入、OEM製造などが行える「いつも.」グループのサービスとは?
SNIFFとの提携に伴い、いつも.は100%子会社の「いつも.SNIFFを設立した。
「1688.com」のサプライチェーンやビックデータを活用した小ロット多品種、サービス利用者の商品戦略にあわせたOEM・ODMによる商品製造・調達、検品、国際輸送までを一気通貫で行うサービスを提供する。
また、現在開発中のいつも.が保有するECデータや海外のAIテックを融合したトレンド予測やリサーチ、デザイン支援機能を持つ商品企画支援サービスも行う。
たとえば、「『1688.com』で扱っている家電などを一部日本用にカスタマイズして販売したい」といった要望が利用者から寄せられた場合、「1688.com」に出店している100万社の工場のなかから日本企業向けの品質基準に対応できる3万社のリストをもとに、いつも.SNIFF内で専任チームを組み、利用者のニーズに応えられる工場を数社厳選し、案内する。 「1688.com」で扱っている商品を輸入したい利用者に対しては、40億SKUのなかから日本向けに1億点を選定し、そのなかから品質や売れ筋商品、ニーズに合致する商品を絞り込み、提案する。 利用者からの要望があれば、中国での展示会や市場での買い付けの代行も行うという。
また、いつも.が提供しているEC・D2C戦略コンサルティング、サイト構築・運営、SNS・デジタルマーケティング、フルフィルメント、ライブコマース、人材教育などのノウハウやビッグデータを活用し、商品開発・生産・EC・物流・マーケティングまでを一気通貫で提供するEC総合支援プラットフォームの提供を開始する。
強みは「工場選定に要する日数の短さ」「条件交渉力」「商品リサーチ工数の削減」
サービスの強みは主に次の3つがあげられる。 1つ目は「工場選定に要する日数の短さ」だ。日本ユーザーが納得する品質基準を満たす製品を製造できる中国の工場をリサーチするのは難しく、1~2か月ほど要するケースが多いという。 サービスを利用すると、1688とSNIFFの購買担当スタッフが「1688.com」と提携する工場のデータベースにアクセスし、数多くの工場のなかからニーズに合う工場をすぐに選定。約2~3日でリストアップできる。 また、「1688.com」から工場に対する評価、日本輸出経験の有無、返品率などの評価を提供する。 2つ目が「工場との条件交渉力の高さ」。1688やSNIFFの買い付け担当スタッフが利用者に代わって価格やロット数の交渉を行う。そのため、従来では難しかった条件での交渉も期待できるという。