39県の「宣言」解除 安倍首相が会見(全文3完)収束への道は進んでいる
9月入学の是非をどう考えるのか
読売新聞:読売新聞の今井です。9月入学についてお伺いします。緊急事態宣言が一部地域で継続となり、学習に地域間で差が生じざるを得ない情勢かと思います。9月入学が望ましいとの意見がある一方で、5月末までに宣言が解除されれば授業時間の確保は可能との見方もあるようです。総理は現時点で9月入学の是非をどうお考えでしょうか。また、いつごろが判断時期のリミットとお考えでしょうか。よろしくお願いします。 安倍:この9月入学については、そもそも例えば教育再生実行会議において、今後の課題の1つとして9月入学、これは国際社会において、多くの国において9月入学ということも鑑み、たくさんの学生たちが日本にもやってきますし、日本の学生も海外に留学をする、海外から帰ってきて会社に入る人もいるということにおいて、それも視野に入れるべきだという議論もありました。また、もちろんわが党内においても反対の議論もあるわけでございますが、まずはとにかく子供の皆さんの学びの場をしっかりと確保していく、そして大きな差が出ないように最大限の努力もしなければいけないと思いますが、指定解除による学校再開の状況や、また、子供たちや保護者はもとより、社会全体への影響を見極めつつ、さまざまな選択肢について、この9月入学も有力な選択肢の1つだろうと思いますが、前広に検討していきたいと思っています。 もちろん大変大切なことですから拙速な議論は避けなければいけませんし、今の状況等もどのように考えていくかということも大切なことなんですが、しっかりと深く議論をしていきたいと思っています。今、与党でも議論をしていると思います。 司会:それでは次の質問がある方。よろしいですか。それでは吉野さん。
基準をさらに示す考えはあるのか
テレビ朝日:テレビ朝日の吉野と申します。東京の出口戦略についてお伺いしたいんですけども、今、総理は3つの考え方をお示しになりましたけども、われわれもなんとなく東京が最後なのかなというふうに思ってはいるんですけども、例えば東京では医療体制が依然、逼迫していると伺っております。例えば今の3つに加えまして、病院のベッドの数ですとか再生産数といった基準をさらに示すお考えはありますでしょうか。われわれとしてはゴールがより見えたほうが頑張れるというところもありますけれども、お考えをお伺いしたいと思います。 安倍:今回、解除する中においても、1つは医療提供体制ということを申し上げました。また、監視体制、これは例えばPCR検査がしっかりとできているかということでありますが、東京都においてはまだまだ課題があるのは事実であります。PCRセンターを今度、全国、そして東京に新たに設けるわけでございまして、強化をしていく。先ほど申し上げましたように抗原検査、唾液で検査することも可能になる体制をつくり、強化をしていくということにもなります。 また、東京都において、病床数と退院者の数についてしっかりと確認することが大切だと思いますので、東京都にもわれわれもいろんなお願いをさせていただいております。それも大変重要な要素だろうと思いますし、実効再生産数も、東京ももちろん1をもうすでに大きく切っていると。今0.5ぐらいですかね。