39県の「宣言」解除 安倍首相が会見(全文3完)収束への道は進んでいる
古い行動様式に戻れる目安や展望は?
共同通信:共同通信の吉浦です。よろしくお願いします。新しい生活様式についてお伺いします。緊急事態宣言が解除される県を含めて、引き続き新型コロナウイルスの感染を防ぐ取り組みは欠かせませんが、一方で、この会見場のように人と人との距離をできるだけ2メートル空けるですとか、会話の際はマスクを着用するといった新しい生活様式に終わりは来るのだろうかという疑問も湧いてきます。政府として、このような状況を実現すれば古い行動様式に戻っても良いというふうな目安や展望はありますでしょうか。先ほどワクチンですとか治療薬についても言及がありましたけれども、何か目標を持てるようなものがあればお聞きしたいと思います。 安倍:まず、この新型コロナウイルスとの関係においては、やはりワクチンや治療薬がかなり重要でありまして、これがかなり決定的に効力があるということになれば、われわれはこのコロナウイルスに対して克服した、世界が克服したと言える状況をつくり上げることができると思います。ただ、それまでは感染者が減っていったとしても、先ほど例として中国や韓国や、また、あるいは欧州もそうなんですが、ぎゅっと減っていっても、また再燃するということがございますから、その中でやはり新しい生活様式をつくり上げていく必要があるんだろうと、こう思います。 ただ、同時に、今われわれも抑え込みつつありますから、今回39県において解除することができましたし、しかし5月いっぱいの間は段階的に少しずつということでお願いをさせていただいておりますが、その中でやはり試行錯誤しながら解答を求めていくしかないんだろうと、こう思っています。まったく元の日常に戻りたいという気持ちはみんな強いんだろうと思いますが、それまでは、先ほど申し上げましたワクチンや、あるいは治療薬が出現するまでの間は、ある程度の長期戦も覚悟しながら少しずつ進んでいくということなんだろうと思います。 ただ、言えることは、間違いなく日本は収束への道は進んでいる。その結果、医療提供体制にも少し余裕も、改善し、余裕もできてきたということではないかと思いますが、われわれも、しかし、さらに不断の努力をしていきたいと思っています。 司会:それでは次の質問をいただきます。じゃあ今井さん。