〈アップルウォッチ発表〉時計としての機能やファッション性をどうみるか 篠田哲生
しかしいずれの技術も、「時計機能」を自立させた上で、付加機能としてスマートフォンと連動し、利便性を高めるという方式を取っている。それは頻繁に充電を必要とし、電池切れで現在時刻が確認できなくなる恐れがあるアップルウォッチ(と、それに類似するスマートウォッチ全般)は、長時間正確な時刻を示すという時計進化の道の上には存在していないという証明でもある。 早晩、アップルウォッチはバッテリー問題にぶつかると私は見ている。ここが改善されるかどうかで、“腕時計村”に迎え入れられるかが決まるに違いない。 --------------------- 篠田哲生(しのだ てつお) 時計専門誌、ファッション誌、ライフスタイル誌、新聞など幅広い媒体で、時計記事を担当。毎年数回のスイス取材を行い、時計学校を修了した経歴をもつ。