【デスク便り】日本馬の凱旋門賞制覇はあるか?前売り1番人気は英国のディープインパクトの孫!
2025年の競馬界、日本馬が凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月5日=パリロンシャン)を勝つ日はやってくるのか。 【写真】ディープインパクト産駒、カルパナの父 欧州の大手ブックメーカーが前売り1番人気に推しているのは、英国のカルパナ(牝3、A・ボールディング)だ。「ウィリアムヒル」「bet365」のオッズでは単勝11倍の1番人気となっている。 1月デビューのカルパナはクラシックに間に合わなかったが、9月のG3セプテンバーSで重賞初制覇、10月の英チャンピオンズフィリーズ&メアズSでG1初制覇を果たした。今年の凱旋門賞を勝ったブルーストッキング(牝4、引退)と同じジャドモントファームの生産&所有馬。ブルーストッキングは3歳時に英チャンピオンズフィリーズ&メアズSで2着だった。父スタディオブマンの初年度産駒で、スタディオブマンはディープインパクト産駒の仏ダービー馬なだけに、日本のファンにとってもロマンを感じさせる1頭だ。 日本馬の挑戦の中心はやはり世界の矢作厩舎だろう。古馬になるシンエンペラー(牡3、矢作)がどのようなレース選択をしていくのか。シンエンペラー、フォーエバーヤングと同じように世界で戦っていく新戦力が出てくるのか。 道悪の宝塚記念を勝ったブローザホーン(牡5、吉岡)も凱旋門賞挑戦が視野に入っている。日本最大の生産者、ノーザンファームも多くの素質馬がそろう。今年英国に遠征したドゥレッツァ、牝馬2冠のチェルヴィニアや有馬記念を制したレガレイラ、香港ヴァーズを走ったステレンボッシュ、菊花賞を勝ったアーバンシック、BCターフ2着のローシャムパークなど、それぞれの個性に合わせて、海外遠征を検討していくに違いない。 今年のジャパンCに参戦したキングジョージ覇者ゴリアット、ゴリアットと同じグラファール厩舎で英インターナショナルS2着カランダガンの活躍があり、「凱旋門賞をセン馬に開放すべきかどうか」という議論も引き続き、行われていくことになりそうだ。【競馬デスク@大阪中之島】