バイエルン製の2台のカルトクーペ「アウディ TT」と「BMW Z3クーペ」一生の宝物として買うならどっち?
TTのスタートの難しさ
暑いといえば、アウディにとって暑くなるのは最初だけだった。アクシデント続出!クルマがコントロールできない!負荷が変わると(アクセルから足を離すと)リアが脱輪する!すでに4万台を納車した1999年10月、インゴルシュタットに雷が落ちた。当初からアイコニックなデザインを維持し、どんなことがあってもリアスポイラーで丸みを帯びたフォルムを崩したくなかった。その結果、高速走行時のダウンフォース不足による事故が多発した。その後、リコールが行われ、リアスポイラーが装備された。
皮肉屋が言うように、「アウディTT」は単なる「ゴルフ」であり、スポーツカーではない?いいえ、「TT」は何よりもアウディなのです。というわけで、久しぶりに初代「TT」に戻ってきたわけだ。やれやれ、何年ぶりだろう、どうしてだろう。我々の試乗車は、まるでギョールから「ナイトジャンプ」でハラタウに運ばれてきたような気分だ。このインテリアの質感!吹き出し口に貼られた金属は、金属に見せかけたプラスチックではない。金属だ。いたるところに8つのドットが刻印されている。吹き出し口、ギアレバーの周り、ドアオープナー、そしてその下。ウインドーレギュレーターの小さなノブを上手に隠しているので、さっきディーラーに聞き直した人もいる。そしてカーペットだ。高級オールディーズのようなループ状の布。ここではオリジナリティが機能している。 今日の”品質世界チャンピオン”アウディといえば、「TT」のようなクルマを指す。原価はいくら?我々は気にしない。「TT」時代のテクニカルプロジェクトマネージャーであったウルリッヒ ハッケンベルクのような人たちのおかげで、この小さなアウディのような成熟したプロセスと細部へのこだわりがあるのだ。ラジオを覆うフラップを見てほしい。フラップを下ろすと、すべてが覆われる。サイドでさえも。そしてこのアウディには、BMWに欠けているもの、つまり4人乗りのスペースがある。あるいは、2人と犬2匹分のスペースと言うべきか。