夏の移籍でどう変わった? J1クラブ市場価値ランキング11~20位。最下位になったのは?【2024年最新版】
最下位から大幅アップ! 絶望的状況で不可避だった大型補強
17位:北海道コンサドーレ札幌 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ J1リーグ順位:20位 総市場価値:1175万ユーロ(約18億8000万円) 最高額選手:浅野雄也(90万ユーロ/約1億4400万円) 今夏の移籍市場前はリーグ順位と市場価値ランキングのどちらもJ1で最下位だった北海道コンサドーレ札幌は、後半戦の巻き返しを図るために敢行した積極補強によりチームの市場価値を約3億円上昇させ、ランキングでも17位に浮上した。 リーグ戦ここまで1試合平均で約2失点を喫している守備陣には、韓国代表に選出された経験もあるDFパク・ミンギュ(55万ユーロ/約8800万円)を獲得し、直近の2試合では3バックの左で早速先発出場をしている。 攻撃陣では、チームトップの市場価値を持つMF浅野雄也(90万ユーロ/約1億4400万)とベテランの域に差し掛かっている駒井善成(45万ユーロ/約7200万円)が記録している4得点という数字はチーム内トップスコアラーとしては物足りなさを感じるものであり、新加入の4人の選手には大きな期待がかかっている。 新加入選手の中で唯一の日本人であるFW白井陽斗(25万ユーロ/約4000万円)はJ3のFC琉球で今季18試合に出場し10得点をあげる活躍を見せ、J3からJ1へ個人昇格を果たした。MFフランシス・カン(35万ユーロ/約5600万円)は未だ出場機会がないものの、ともに190cmの大型FWであるアマドゥ・バカヨコ(50万ユーロ/約8000万円)とジョルディ・サンチェス(50万ユーロ/約8000万円)は途中出場で試合に絡んでいる。 数字という意味では新加入選手が残した記録はバカヨコの1得点のみだが、夏の移籍市場が開いて以降のリーグ戦5試合で14得点という数字は、チームの積極補強に触発された既存選手の底力なのかもしれない。
得点力不足も問題なし? 積極補強は行わず
16位:アビスパ福岡 監督:長谷部茂利 J1リーグ順位:9位 総市場価値:1190万ユーロ(約19億400万円) 最高額選手:前寛之(100万ユーロ/約1億6000万円) 昨シーズンはクラブ史上最高順位のJ1リーグ7位という成績を記録したアビスパ福岡は、市場価値ランキングでは16位にランクインした。移籍市場前の順位と変わらない結果となった。 現在リーグ戦9位と昨季の調子を維持している福岡は、リーグで3番目に少ない26失点という見事な数字に対して、26得点はリーグ最小得点数となっているが、今夏の移籍市場では攻撃陣に限らず目立った補強は行われていない。 今季のリーグ戦は1試合のみの出場に留まっていたMF田中達也(20万ユーロ/約3200万円)をタイのラーチャブリーに放出した一方で、DF池田樹雷人(40万ユーロ/約6400万円)をFC町田ゼルビアから期限付き移籍で獲得したのみに終わっている。 得点力が伸び悩んでいる理由としては、FWシャハブ・ザヘディ(90万ユーロ/約1億4400万円)の得点ペースが落ちていることがひとつあげられるかもしれない。今季初めに加入したこのイラン人FWは、第15節までに出場した12試合では6得点とチームの攻撃を牽引していたが、退場による出場停止が明けた第18節以降の10試合では3得点となっている。昨シーズンのリーグ7位という成績を上回るためには、ザヘディを含めた攻撃陣の奮起が必須となるだろう。