夏の移籍でどう変わった? J1クラブ市場価値ランキング11~20位。最下位になったのは?【2024年最新版】
強力な助っ人が到着!? J1残留へ本気の夏
15位:ジュビロ磐田 監督:横内昭展 J1リーグ順位:18位 総市場価値:1218万ユーロ(約19億4880万円) 最高額選手:マテウス・ペイショット(150万ユーロ/約2億4000万円) 市場価値ランキング15位にはジュビロ磐田がランクインした。昨季のJ1昇格チームのうち、リーグ戦で唯一J2自動降格圏内に位置している磐田だが、1年でのJ2降格を避けるためにも今夏は攻守両面で新戦力を補強している。 マテウス・ペイショット(150万ユーロ/約2億4000万円)とジャーメイン良(60万ユーロ/約9600万円)のツインタワーが牽引する攻撃陣にはセレッソ大阪から2人の選手が加入した。 ひとりは昨夏にJ2の藤枝MYFCからC大阪にステップアップを果たしたFW渡邉りょう(40万ユーロ/約6400万円)である。C大阪の強烈な助っ人外国人選手が揃う前線の序列を崩すことはできず、今夏に期限付き移籍で磐田に加入した。かつて、藤枝MYFCで過ごした1年間でリーグ戦43試合に出場し16得点をあげた確かな実力は、磐田の攻撃陣を活性化させてくれるかもしれない。 もうひとりのMFジョルディ・クルークス(50万ユーロ/約8000万円)は、加入してからすでに4試合に出場しており、第26節の鹿島アントラーズ戦ではアシストを記録するなど、早速チームの勝利に貢献している。守備面では初の海外移籍となったDFハッサン・ヒル(40万ユーロ/約6400万円)が、加入して1か月後にようやくデビューを飾っている。デビュー戦に続いて直近の試合でも先発出場をしており、日本の環境に馴染んできたイスラエル人ディフェンダーの本領発揮が待ち遠しいところだ。
伸び代は1番!? 若き攻撃陣に注目の関東クラブ
14位:東京ヴェルディ 監督:城福浩 J1リーグ順位:12位 総市場価値:1240万ユーロ(約19億8400万円) 最高額選手:見木友哉(90万ユーロ/約1億4400万円) リーグ戦ここまでの27試合で11試合の引き分けはセレッソ大阪と並んでリーグ最多となっている東京ヴェルディが市場価値ランキングで14位にランクインした。 J1昇格1年目のクラブにとって“負けないこと”はポジティブな結果と捉えることができる。ただ、ここまで引き分けの試合が多くなると“勝ちきれない”というネガティブな印象を持ってしまう選手やサポーターもいるだろう。 そんな東京ヴェルディに今夏加入したのは、鹿島アントラーズで思うような出場機会を得ていなかったMF松村優太(50万ユーロ/約8000万円)だった。スピードを活かして右サイドをドリブル突破するプレースタイルは、高校サッカーの名門・静岡学園時代から変わらず見せている特徴であり、移籍後は右ウイングバックで出場機会を得ている。 これまでの東京ヴェルディのウイングバックは、右はサイドバックタイプの翁長聖(60万ユーロ/約9600万円)が、左はボランチ出身の稲見哲行(60万ユーロ/約9600万円)が担当することが多く、ここにウイングタイプの松村を起用することで得点力を向上させ、勝ちきれない試合を勝ちに持っていくことができるかもしれない。 松村も含めて、MF山田楓喜(80万ユーロ/1億2800万円)やFW木村勇太、FW染野唯月(ともに70万ユーロ/約1億1200万円)ら2001年生まれの若者が並ぶ攻撃陣は見応え十分だが、4人とも今シーズン終了までの期限付き移籍での加入ということを考えると、時期早々かもしれないが来季の補強は必須となるだろう。