「怪しいと思っていた」のになぜ...?20代でも被害!警察を名乗る詐欺、未然に防ぐにはどうすればいい?
警察手帳を提示、“神奈川県警”への出頭を求める
神奈川県警を名乗る男は、「神奈川県警 捜査二課のタナカと申します」と女性に話しました。 東海地方在住の女性: 「あの本当に詐欺、正直心当たりがなさ過ぎて詐欺を疑っています」 「対面の方が私も安心できるんですけど、そういうのできないんですか?」 不信感を伝えると、男が提案してきたのはLINEのビデオ通話。女性の求めに応じ、警察手帳を見せてきたといいます。
その行動について、女性は「詐欺だったら、そういうの用意していないのかなとか思って。信頼というか本当なのかなみたいな形にはなりました」と振り返ります。 その後、“神奈川県警”への出頭を求められますが、女性が「東海地方に住んでいるため難しい」と伝えると、電話で事情聴取を受けることに。
神奈川県警を名乗る男: 「お名前をお願いします」 東海地方在住の女性: 「○○です」 神奈川県警を名乗る男: 「まず、○○さんがメインとして使っている銀行名をお願いします」 東海地方在住の女性: 「メインとして〇〇銀行です」 神奈川県警を名乗る男: 「はい、口座残高お願いします」 東海地方在住の女性: 「ひとつが〇〇円、もうひとつが〇〇円です」 万が一詐欺では無かった場合、大変なことになると思い、質問に答えてしまったといいます。
「お金を振り込めば全て終わると思った」
それでも身の潔白が証明できないまま、電話開始から1時間が経過。すると、電話の向こうから、ドアをノックする音が聞こえました。 神奈川県警を名乗る男: 「検事、先ほどお話しした〇〇さん、対応お願いします」 検事を名乗る男: 「わかりました」 電話の先は、これで3人目。今度は“検事”を名乗る男でした。 検事を名乗る男は、無実を証明するためには、「お金を指定の口座に送るしかない」といいます。 東海地方在住の女性: 「正直本当に失礼な話かもしれないですが、本当に身に覚えがないことで。急に今日電話がかかってきて、正直ずっと詐欺を疑っている状況なんですよ」 「本当にもし(お金を)とられちゃったら、私はどう生きていこうっていうところもあるんで。何か一筆だったり そういうものを書いてほしいですね」 検事を名乗る男: 「あの今回ですね、○○さんが神奈川県警の方にお越しいただくのが難しいということなので、今電話でですね、お話をさせていただいているんですね。それは、おわかりになりますか?」 結局、女性は電話をつないだまま銀行に向かうことに。電話を始めてから、すでに2時間が経過していました。
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