渡辺未詩がタッグパートナーの辰巳リカを退け、プリプリ王座V3「トーナメント優勝を目指します」【TJPW】
東京女子プロレスが7月20日、東京・後楽園ホールで「SUMMER SUN PRINCESS’24」を開催した。プリンセス・オブ・プリンセス王者の渡辺未詩が、タッグチーム「白昼夢」のパートナーである辰巳リカの挑戦を退け、3度目の防衛に成功。シングルトーナメント「東京プリンセスカップ」(7月28日、両国KFCホールで開幕)初制覇を宣言した。 両者のシングル戦は昨年3月18日、有明コロシアムでのインターナショナル・プリンセス(IP)選手権以来、1年4カ月ぶり。その際は当時王者だった渡辺を辰巳が破って、ベルトを奪っている。 序盤レスリング勝負から、辰巳が低空ドロップキックなどで足に的を絞る。渡辺はジャイアントスイングを狙うも辰巳が回避。辰巳がチョーク攻撃で場外に落とすと、南側客席での乱闘に発展。辰巳は台車に渡辺を乗せて走ると、ヒップアタック。さらにひな壇上の階段から転落させる。辰巳がエプロンを走ってヒップアタックを狙うも、それをキャッチした渡辺はリバース・ジャイアントスイング。リングに戻ると、辰巳は再び足狙いで、足4の字固めへ。渡辺が脱出すると、まさかのチョーク合戦。渡辺がリバース・パラドックスもエスケープ。辰巳はミサイルヒップを敢行も、渡辺はハンマーで阻止。渡辺のティアドロップをかわした辰巳は、スリーパーからドラゴンスリーパーに移行。逃れた渡辺は辰巳の首をかかえてジャイアントスイングでぶん回す。渡辺が掟破りのドラゴンスリーパーに入ると、辰巳も同じ技で切り返す。なんとか脱出した渡辺はレーザービームからティアドロップを決めて3カウントを奪った。
辰巳とガッチリ握手を交わした渡辺は「リカさんに初めて勝てました! 勝てたとはいえ、リカさんの自由さだったり、強さだったり。辰巳リカにしかない戦い方で、もっと戦いたいとも思ったし、もっとタッグとしてタッグベルトとか目指していきたい。トーナメントが始まるということで、もちろん優勝を目指したいし、もっと皆さんと熱い夏にしたい」とマイク。 バックステージで渡辺は「白昼夢としてタッグ結成して以来、もう5~6年、右も左も分からないときから引っ張ってくれて。でも去年戦ったときから同列に並んだ気がして。そこから今年、やっと追いつくことができたので。ここからもっと白昼夢として切磋琢磨して、白昼夢でもっといろんな高みを目指していけたら」と話した。ところが先にコメントした辰巳が「もうずっと前から未詩は一人で大丈夫なんです。私が横にいなくても。今日で白昼夢は一区切りです」と発言。それを報道陣から聞かされた渡辺は「絶対にイヤです。リカさんと一緒がいいので」と困惑の表情を浮かべた。果たして、白昼夢はどうなるのか? 今後の動向に注目が集まる。
また、プリプリ王者として臨む「東京プリンセスカップ」について、渡辺は「もちろん私が優勝して。優勝すると、ベルトとトーナメント系、全グランドスラムになるんです。そこを目指してこの夏突っ走っていきたい」と優勝宣言。渡辺はプリプリ王座、IP王座、プリンセスタッグ王座の3つのベルトを戴冠しており、その上で「東京プリンセスカップ」も制覇すれば、団体史上初の快挙達成となる。 なお、東京女子では12月29日、来年のイッテンヨン(1月4日)の後楽園大会が決定したことを発表した。