【ソフトバンク】王会長、鏡開きで5年ぶり日本一奪回厳命「楽しみ」上沢直之をキーマンに指名
2025年のキーマンは上沢だ! ソフトバンクが6日、仕事始めを迎え、みずほペイペイドーム内で王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(84)、後藤芳光球団社長兼オーナー代行(61)らが鏡開きを行った。王会長は昨年12月に獲得した上沢直之投手(30=レッドソックス)をキーマンの1人に指名。通算70勝右腕の加入を歓迎し、改めて5年ぶりの日本一奪回を厳命した。 ◇ ◇ ◇ 新年の幕開けから、王会長が熱弁をふるった。木槌の代用のバットを後藤社長に手渡し「1、2、3」のかけ声で鏡開き。「年末年始は大変天気にも恵まれてね。なんか、今年は必ずいいことが起きるだろうという風に今は思っています」。景気のいい言葉で、福岡ソフトバンクホークスの2025年がスタートした。 王会長の声が弾むのも必然だった。昨年12月に現役ドラフトでDeNAから上茶谷大河投手(28)、交換トレードでやはりDeNAから浜口遥大投手(29)を獲得。さらに日本球界に復帰しソフトバンク入りが決まった上沢と、3人の即戦力が加入した。 王会長は「上沢君は実績がありますからね。(FAで)石川君が抜けたりしましたけど、その穴は十分に埋めてくれる。いくつプラスしてくれるかな。それを今から楽しみにしています」と、上沢についての初言及で多大なる期待を寄せた。日本ハム時代に通算70勝を積み重ねた先発ローテーション候補。「投手っていうのは一番勝敗のカギを握っているからね」と今季のキーマンに指名した。 1年前の鏡開きではFA加入した山川をキーマンに挙げ、山川は本塁打と打点の2冠で応えた。王会長は上沢にも同様の活躍を望む。ポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦し、古巣日本ハムに戻らなかったことで周囲からは一部厳しい声があがったが、上沢自身は「これからのプレーだったり自分の野球で示していけたら」と語っていた。王会長の期待にも応えたいところだ。 昨季は2位に13・5ゲーム差をつける独走で優勝も、日本シリーズでDeNAに敗れた。王会長は「去年は最後の最後に悔しい思いをしましたからね。今年は最後の最後までホークスらしい戦い方ができるように、よりチーム一丸となって頑張ってほしい」と5年ぶりの日本一奪回を厳命。真の頂点を目指す航海が始まる。【只松憲】