乃木坂46 奥田いろは、路上ライブ企画なぜ人気? 通行人の足を止める2つの要素
乃木坂46の公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』にて配信されている「いろはの路上ライブ」が今注目を集めている。 【写真】『ロミオ&ジュリエット』にも出演した奥田いろは 『乃木坂配信中』では様々な個人企画が行われているが、その中でもシリーズものとして続いているのが、奥田いろはの路上ライブ企画。乃木坂46メンバーが一人で弾き語りをするというだけでも話題性抜群だが、何よりも奥田の歌声の魅力がストレートに伝わる素晴らしい企画なのだ。 乃木坂46随一の歌唱力を持つ奥田は、『超・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)では五百城茉央とのユニット・カフェオーレのオリジナルソングで作詞作曲を担当した「star.」、昨年開催された『新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za』での「五期生 おひとりさま天国」コーナーで披露した「私のために 誰かのために」や『33rdSG アンダーライブ』での「君は僕と会わない方がよかったのかな」の弾き語りなどで、透き通るような歌声を届けてきた。 今年5月から上演されたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』では先輩である生田絵梨花も演じたジュリエット役を務めた。筆者は奥田に作品に関するインタビュー、そして実際に舞台も観劇したのだが、初舞台にして初ミュージカルと思えない堂々たる佇まいで、伸びやかでキレのある声からは生田の面影も感じられた。それでいて、凛々しく立ち振る舞うジュリエットからは奥田らしい力強さも存在する。すでに歌唱力の高いアイドルというイメージはあったものの、『ロミオ&ジュリエット』での奥田の姿を見て、それは確信に変わった。 「いろはの路上ライブ」第1回目の撮影で訪れたのは、ストリートライブの聖地とも言われる千葉県・柏駅前。もちろん、事前の告知なしということで最初は誰一人として観客がいない中で弾き語りを進めていく。まさか乃木坂46のメンバーが路上で弾き語りをしているとは思ってもいなかった人も多かったはず。しかし、次第に奥田の歌声に惹き込まれるように人が集まってきたのだ。 第2回目では東京都・町田ターミナルプラザで行われたのだが、許可が取れたのが人通りの少ない場所で、足を止める人がなかなかいないという状況に。1曲目の「制服を脱いでサヨナラを…」を歌い終えたところで、奥田が「全然人が来なかった~」「もう恥ずかしい」と吐露するも、彼女の歌声に惹かれた通行人が集まってくる。中盤では、集まった3人のファンに投票制で曲を選んでもらい、「きっかけ」を披露するような場面も。多摩センター駅前で行われた第3回目では、過去一となる数の人々が足を止めて奥田の歌声に耳を傾けた。「サヨナラ Stay with me」では曲に合わせてクラップが起こり、路上ライブらしい一体感のある光景も見られた。 「いろはの路上ライブ」の魅力は、奥田の歌声はもちろんだが、やはりお客さんとの距離感の近さにある。曲の合間には路上ライブらしく立ち止まった通行人に「お仕事帰りですか?」「おいくつですか?」と積極的にコミュニケーションを取っている姿も印象的で、彼女の人柄の良さも伝わってくる。