東京メトロ、有楽町線・南北線の延伸工事に着手へ!約20分の豊洲―住吉間が約9分に短縮、さらに品川には地下鉄駅が誕生!詳しく解説
リニア中央新幹線始発の品川に地下鉄駅誕生。南北線延伸で都心部が近くに
南北線は、目黒駅から麻布十番駅や六本木一丁目駅、四ツ谷駅や飯田橋駅を経由して赤羽岩淵駅までを結ぶ路線。目黒駅ではJRに加えて、都営三田線や東急目黒線へ、赤羽岩淵駅では埼玉スタジアム線への乗り換えも可能。 南北線の延伸は、総建設費約1310億円を見込み、白金高輪駅で枝分かれし、品川に新設する地下鉄駅までの2.5キロメートルをつなぐもの。白金台駅の近くを通るが、経由はしない。南北線の延伸計画も、有楽町線の場合と同様の流れの中で進められたが、構想自体は有楽町線の延伸に比べると新しい。 品川駅がリニア中央新幹線の始発駅となることに加え、品川駅周辺では再開発が進み、国際競争力強化が期待されている。その品川と六本木などの都心部へのアクセス利便性の向上が大きなメリットとなる。そのため、計画が着々と進んで、今回の着工となった。 今回の両線の延伸により、都心部への交通アクセスが向上する。巨大な交通網により便利になる期待もある一方、接続駅や新駅周辺の地価などへの影響も想定される。 また、2021年の答申では、「都心部・臨海地域地下鉄構想」についても「事業化に向けて関係者による検討の深度化を図るべき」とされた。ルートは、東京駅(仮称)から新銀座(仮称)、新築地(仮称)、勝どき(仮称)、晴海(仮称)、豊洲市場(仮称)を通って、有明・東京ビックサイト駅(仮称)をつなぐ想定だ。 今回の2路線に加え、臨海地下鉄の3路線が開業されると、臨海部へのアクセスが格段に良くなる。そうなったときに、東京の街はどのように変わっているのだろうか。 ●関連サイト 東京メトロ「有楽町線延伸(豊洲・住吉間)及び南北線延伸(品川・白金高輪間)新線プロジェクトがついに始動」 国土交通省「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」(2016年答申) 国土交通省「東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等について」(2021年答申) 東京都「東京メトロ有楽町線の分岐線(豊洲~住吉間)計画及び本線(豊洲駅改良等)計画」 東京都「東京メトロ南北線の分岐線(品川~白金高輪)計画 江東区「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(豊洲~住吉)」
山本 久美子