現在70歳、夫の年金「15万円」と自分の年金「7万円」で生活していましたが、夫が亡くなりました。この場合「遺族年金」は受け取れますか? 子どもも成人しているので、あまり受け取れないでしょうか?
妻の老齢基礎年金と遺族年金を合わせると年額153万円
妻の老齢基礎年金の満額となる月6万8000円を受給しているとすると、遺族厚生年金6万7500円を合わせて、月に13万5500円を受け取れます。年額に換算すると162万6000円です。夫が亡くなる前は夫婦で月額21万8000円の年金収入があったので、8万2500円も収入が減ってしまいます。 夫婦2人から妻1人の生活になればそのぶん支出も減りますが、平均的な支出を考えると楽観視はできないといえるでしょう。総務省の調査によると、2023年の高齢者の単身無職世帯の支出は、非消費支出もあわせ平均で月15万7673円なので、毎月約2万2000円足りません。支出は家庭によって変わりますが、生活費の見直しも考えるべきでしょう。 そのため、貯蓄を取り崩していくか、働くことも考える必要があります。
万が一に備えて家族間で相談しておきましょう
大切な家族を失うことは悲しいことですが、のこされた家族はその後も生活が続きます。特に年金生活をしている夫婦は年金額が減ってしまうので、生活費の見直しも考える必要があるでしょう。そのためにも収入源となる年金額を把握することが大切です。 まずは年金額がいくらになるのかを確認し、万が一に備えることも必要でしょう。そのために、家族間で相談することをおすすめします。 出典 日本年金機構 遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額) 日本年金機構 遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額) 日本年金機構 は行 報酬比例部分 総務省 家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部