【FP資格を解説(2)】FP資格、興味はあるけど難しい?
資産運用など“お金”に関心が高まり、FP資格に興味を持つ人が増えています。「気になるけれど、資格の勉強って難しいんじゃない?」という疑問にお答えします。
FPの勉強内容は身近で起きるアレコレ
【FP資格を解説(1)】「FP資格は武器になるか?」の回でお伝えしたように、FP資格を生かせる仕事は多岐にわたります。ということは、学ぶ内容も幅広いということです。FP資格のテキストなどでは、内容が6課目に分かれています。 1. 金融資産運用設計 2. 不動産運用設計 3. ライフプランニング・リタイアメントプランニング 4. リスクと保険 5. タックスプランニング 6. 相続・事業承継設計 聞きなれない言葉が並んでいて、見るからに難しそうです。ですが内容はというと、いずれも身近に起きる出来事にリンクしています。 そもそもFPの仕事は、顧客のライフプラン上での目標を達成するお手伝いをすることです。目の前にあるモノやサービスを購入するだけなら比較的簡単かもしれませんが、それが長期スパンで見て顧客や家族に及ぼす影響などを勘案する必要があります。 例えば、人生の三大資金と呼ばれる「住宅資金」「教育資金」「老後資金」について考える時、これらは一つひとつ単独ではなく、総合的に資金繰りを試算する必要があります。 気に入ったマンションを見つけたので購入を検討しているとします。住宅ローンの返済額は毎月15万円で夫婦の収入を考えると返済は可能です。でも本当に大丈夫でしょうか。今後増えていく子どもの教育費の見積もりはできていますか? 準備が間に合わなかったら、奨学金や教育ローンを利用するかもしれません。返済途中で病気になり、生活費が賄えない場合も出てくるかもしれません。 もしもに備えて生命保険に加入する場合、保険金額はいくらに設定すればよいでしょう。出費が増えて諸々のローンの返済に追われると、老後資金の確保も難しくなります。こういう後手後手にならないためには、総合的なプラン作りが必要で、それを手伝うのがFPの仕事です。