【FP資格を解説(2)】FP資格、興味はあるけど難しい?
興味のある分野はどれですか?
冒頭にFP課目の6分野を示しました。テキストの順番にかかわらず、自分の興味のある課目から学ぶのがお勧めです。 例えば、新NISAが始まりましたね。「お金を増やしたい」という気持ちは誰にでもあるはずです。制度を知っていても始めていない人にその理由を聞くと、(1) 資金がない、(2) 投資リスクについての不安がある、この2つの回答が多いそうです。 「興味はあるけど損はしたくない」のであれば、まずは投資リスクについて勉強すると良いです。“投資リスクを軽減するための分散投資”や“ドルコスト平均法による買い方”など、「なるほど」と思うトピックスが次々現れます。知識の有無で、想定外の事態が生じた時の対処の仕方も違ってきます。 「恐れるほどではない」と投資についての理解が深まったら、金融以外の保険や不動産など次の分野にも視野が広がります。すべてに横断的に関わる税金の知識も欠かせません。 また、NISAも非課税がポイントです。相続については、シニアに関わることと考えられているかもしれませんが、実際には相続財産を渡す側(被相続人)と受ける側(相続人)の双方で話しておくことがたくさんあります。この準備をすることで相続対策がうまく運ぶケースが多いのです。この分野も知っておくと将来役に立つことが多いでしょう。 このようにすべての課目は、人生における“お金の諸々”につながっています。そしてどれも自分に起こりそうな事例ばかりです。資格試験となると敷居が高そうですが、自分事と捉えて“マメ知識を増やす”感覚で始めてみるといいと思います。 「難しい」ではなく「なるほど面白い」と前向きに勉強すれば、役に立つ知識が満載。これは間違いありません。「始めてみて徐々に沼に陥り、今に至る」筆者の実体験です。 執筆者:宮﨑真紀子 ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部