次期首相に待ち受ける課題、日米同盟と日中関係への対応が最優先に
東京大学の内山雄教授は、「小泉氏は外交での実績があまりないため、その点は心配されるところもある」と語った。
総裁選期間中、小泉氏は自身の経験不足を否定しなかった一方、同年代で40歳の北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と対峙(たいじ)する際などには強みになり得るとの見解を示した。
父親の小泉純一郎元首相は2002年に当時の金正日総書記と平壌で首脳会談を行い、北朝鮮に拉致された日本人の一部帰国を実現した。その後も日本は生存している拉致被害者全員の解放を要求している。
北朝鮮は拉致問題は解決済みとの立場だ。現総書記の妹である金与正党副部長は3月、日本は関係改善に向けた第一歩を踏み出す「勇気」がないため、首脳会談は開催できないと語っている。
原題:Japan’s Next PM Faces Challenge of New US Leader, China Tension(抜粋)
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Alastair Gale