アウトサイドイン軌道を防ぐために意識したい「2つのポイント」とは? オススメの練習ドリルを実際に試してみた
アウトサイドイン軌道はスライスの原因にもなる、多くのアマチュアの悩みのタネ。アウトサイドイン軌道を防ぐために意識したい2つのポイントと練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。
「切り返し直後の胸の向き」と「ヘッドを振り抜く方向」に気をつけよう
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はもう30年くらいゴルフをやっていまして、ある程度いいスコアでラウンドできるくらいにはなっているのですが、それでもずっと直らないクセってのがあります。それがアウトサイドイン軌道。こればかりは、何年経っても直らないし、ここ一番でってとこで出ちゃうんですよね。月刊ゴルフダイジェスト9月号の「読者記者がゆく。」という読者のお悩みを解決する連載に、僕と同じ悩みを相談している人がいたので、解決方法を試してみることにしました。 この記事で相談していらっしゃる読者の方は、まだゴルフ歴の浅いゴルファーなのですが、「ボールが全部目標より左に出る」という悩みをかかえておられます。もうこれは完全に僕と同じ悩みで、間違いなく右肩が出てしまって、スウィング軌道がアウト‐インになっているということ。そのときに軌道に対してフェースが開いていないので、ボールが左に真っすぐ飛ぶということなんですね。 この記事で指導してくれている橋爪力プロによると、切り返してすぐに胸の向きが変わり、右肩が前に出た(左肩が開いた)状態になることが原因だということです。なのでアウト‐イン軌道になっちゃうんですね。それを防ぐためには、切り返しのときに胸の面を変えないように意識すること。ダウンスウィング中盤まで、胸を飛球線後方に向けたまま手を下に下ろすイメージで振るといいということです。そうすることで、右肩が前に出ず(上体が開かない)、アウト‐イン軌道を防げるということなんですね。
そして、もう一つのポイントが、ヘッドをなるべくアウトに振り抜くこと。ヘッドをあえてアウトサイドに投げ出すように振ることで、右肩が出るのを抑えられるということです。この動きに慣れてきたら、腰から回して全体を左に振るようにするといいそうです。 さっそくその2つのポイントを意識してボールを打ってみました。胸を飛球線後方に向けたまま手を下ろすというのは、僕自身、今までも取り組んだことがあったんです。だけど、それでも意外とクラブは外から下りちゃうことがあったんですよ。でも、ヘッドをアウトサイドに出すようにするというのはやったことがなくて、そのイメージをプラスすると、かなりいい感じに振れました。このイメージだとたしかに右肩が前に出ることがなく、クラブもインサイドから下りてきますね。最初は少しおおげさにフォローをアウトサイドに出す感じでスウィングするといいと思います。ボールがどこに飛ぶかとかはあまり考えずに。で、その動きができるようになってきたら、フィニッシュまでしっかりと振り切るようにすると、自然と腰が回り、アウトサイドにクラブを出すイメージをもったままでもしっかりと左に振れるようになってきます。ボールを打つ前に2~3回クラブをアウトサイドに出して、そのままの形で止めるような素振りをしてからボールを打つといいかも。これはラウンドのときにも使えそう。