途中出場で奮起…出場機会を増やす柏MF鵜木郁哉「もっと結果でチームを助けなければ」
[5.29 J1第9節延期分 横浜FM 4-0 柏 日産ス] 短い出場時間で気迫を発した。柏レイソルMF鵜木郁哉は後半24分から途中出場。何度も決定機を作ったが、「決め切ることが途中交代の役割だったので、そこで点を決め切れなかったことはすごく反省」と悔しさをのぞかせた。 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 出場したときには、すでに3失点を喫していた。ベンチから試合を見守った鵜木は「プレッシャーをかけてもうまく剥がされて、ひっくり返されるところがあった。カウンターの精度も高く、そこは嫌な部分だった」と横浜F・マリノスの印象を語る。後半24分からの途中出場で、役割はゴールに向かうこと。「自分の特徴を出して前向きにどんどんプレーしてほしいと言われていた。そこは意識してシュートを打っていこうと思った」と果敢に攻め立てた。 投入4分後、鵜木はDF関根大輝の落としを収め、PA内から右足シュートを放つが、惜しくもゴール左外へ。後半45分には中盤から右足ミドルを、その1分後にはPA内から右足シュートを放つが、いずれも相手GKに阻まれた。 同じタイミングで出場したFW武藤雄樹とともにチームに勢いを与えたものの、ゴールは遠かった。「チャンスがあるなかで終盤決め切れなかった。サポーターの皆さんも応援し続けてくれたにもかかわらず、こういう結果になってしまって悔しい気持ちしか出なかった」。0-4の大敗に、試合後には悔しさを露わにしていた。 2022シーズン途中に水戸ホーリーホックに期限付き移籍し、今シーズンから復帰した。第12節から途中出場でプレーを見せると、今月22日のルヴァンカップ3回戦では先発出場からゴールも決めた。それでも「まだ手応えは掴み切れていない」と今シーズンを振り返る。「もっともっとチームのためにやれるプレーはある。もっと結果でチームを助けなきゃいけない」と力を込めた。 パリオリンピック世代でもある鵜木は、大岩剛監督体制の発足序盤に一度招集された経験を持つ。その後は選出から遠ざかっていることもあり、「いまは個人のところよりチームのために勝ちたいという思いがすごく強い」と柏での活躍に集中。「そのなかでパリまで時間は短いが、まずはチームのためにやりたい」と冷静に代表との距離感を語った。 今季最多失点による大敗を胸に刻む。鵜木は「このような試合をしてはいけない」と強調。「上位に食い込んでいくためにもこの敗戦を忘れずに、同じ過ちを繰り返さないように、また練習で一から頑張りたい」と気持ちを切り替えていた。