秋の京都旅行で絶対に行くべき名所はここ!京都在住の著名建築家3人がおすすめする必見スポット3選
高取愛子さんセレクト[1]無光虹(1985年竣工、2020年改修)
「無光虹」は,ポストモダニズムの代表格の一人、建築家 ・高松伸さんの初期住宅「修学院の家Ⅱ(キリングムーン)」(1985年)を改修した芸術サロンカフェです。 海外を拠点に芸術活動を展開していたオーナーが3年以上の歳月を掛けて進めたプロジェクト。 建築とは異なるバックグラウンドをもつオーナーによる改修は、RC造の構造壁や床を破壊する大胆さと、痕跡を残しながら慎重に付け加えられた意匠に見られる既存建築への最大の崇拝とが拮抗する様が見ものです。 作家性の根源を揺るがせられる一方で、これぞポストモダニズムの継承、と唸る側面もあり。建築家自身に「最高の建築相続人」と言わしめたその手法の紐解きに、オリジナル図面や言説を手がかりとして、是非とも挑戦して欲しいです(高取愛子さん)。
3人の建築家の方によるセレクトは、夏に限らず京都観光の参考になりそうな興味深いものばかり。ぜひ次回の旅の参考にしてください。