「置き配OK」プレート、人気です…再配達と年間排出300トンのCO2削減目指す
宅配便の荷物を玄関先に置く「置き配」の利用者を増やそうと、三重県松阪市は今月から、宅配業者に「置き配希望」を伝えるプレートを市民に配っている。再配達を減らし、運送トラックなどから出る二酸化炭素(CO2)を削減するのが狙い。
プレートの両面に「置き配OKです」と書かれており、自宅の玄関ドアノブなどに掛けて使う。先着1000人限定で無料配布を始めたところ、すでに約400件の申し込みがあった。プレート希望者は、市のホームページから専用フォームで申し込むことができる。
市環境課によると、全国で再配達となる宅配便は年間、約5億2100万個に上る。市内では年間約70万個と試算しており、二酸化炭素(CO2)を約300トン排出している計算になるという。
市は、戸建て住宅にも「宅配ボックス」の設置を呼びかけている。11月からは、国交省の子育てエコホーム支援事業に登録された「固定式宅配ボックス」を設置し、購入・設置費用が合計8万円以上の場合、市が2万円を補助している。12月10日現在、3件の申請があったという。
市環境課の下倉基彦課長は「置き配など市民が身近に取り組める脱炭素行動を後押ししていく」と話す。