広さ約37平米! 3人家族が快適に暮らす「折りたためる」マンションをのぞいてみた(海外)
ニューヨークのマンハッタンに住む子どもが生まれたばかりの夫婦は、寝室が1つしかないマンションの部屋をもっと快適にしたいと考えた。 【全画像をみる】広さ約37平米! 3人家族が快適に暮らす「折りたためる」マンションをのぞいてみた リノベーション後、可動式の壁とマーフィーベッドがリビングを"日中"と"夜"とで異なる空間にした。 28万ドル(約4400万円)のリノベーションで、広さ250平方フィート(約23平方メートル)の空間から複数の部屋を作ることができたと建築家のロベール・ガノー(Robert Garneau)氏は話している。 8年前、ニューヨークのマンハッタンに住むある夫婦は子どもが生まれたことをきっかけに、寝室が1つしかないマンションを出るか、家族にあった空間にする方法を見つけるか、ジレンマに直面した。 住宅価格が値上がりする一方のニューヨークで物件探しに賭けたくなかった夫婦は、そのまま同じ部屋に住み続けることにした。ただ、成長する子どもと、臨床心理士と作業療法士として働く共稼ぎの夫婦のために、別々の就寝スペースを作りたかった。 建築家のロベール・ガノー氏は、25年前にニューヨークのマンションで初めて"柔軟な空間作り"を試してみた。 「プロジェクトにはそれぞれ個性がありますが、極小空間については1つの考え方があります」とニューヨークやカリフォルニア、スペイン、フランスで50以上のプロジェクトに携わってきたガノー氏は語った。 「空間全体だけでなく隅々まで考えて、全てがきちんと収まるようにしなければなりません」 ガノー氏とガノー氏率いるチームはこの家族のために、目立たない可動式の壁とマーフィーベッドを活用して、メインのリビングにもう1つ寝室を完璧に隠すことのできる空間をデザインした。 家族連れにやさしいマンハッタンのアッパー・イーストサイドにあるこのマンションは、広さ400平方フィート(約37平方メートル)。ガノー氏はこの部屋の250平方フィートしかないメインのリビングを、オープンキッチンのあるリビング、寝室、ワークスペースとして機能する"柔軟な空間"に生まれ変わらせた。 あとの150平方フィートは廊下やバスルーム、そして子ども用の主寝室だ。 物件を最初に紹介したニューヨーク・タイムズによると、この夫婦は2006年に約30万ドルでこのマンションの一室を購入した。リノベーションには約28万ドルかかったとガノー氏は話している。 一家は現在も、2年以上にわたってこの部屋で快適に暮らしている。室内をのぞかせてもらった。