広さ約37平米! 3人家族が快適に暮らす「折りたためる」マンションをのぞいてみた(海外)
メインのリビングは広さ250平方フィート(約23平方メートル)ほど
リビングは長方形の1つの空間として使用することもできる。
このくらい小さな空間をデザインしていると「ドミノ効果」があるとガノー氏は言う
小さな空間をデザインする時は、部屋の主要な構成要素から始めて、その周囲にスペースを確保するといいとガノー氏は話している。 この物件の場合、夫婦はもともと所有していた革張りのソファを絶対に残したかったし、新しいマーフィーベッドを置くスペースも確保したかった。 ガノー氏と同氏のチームは、これらを出発点とした。
奥行8インチ(約20センチメートル)のキャビネットをデザインすることで、ガノー氏は小さな空間でも収納を増やした
「小さな空間のデザインでおもしろいのは、見過ごされやすいところからなんとかスペースを見つけ出すことです」とガノー氏はBusiness Insiderに語った。 「これほど奥行のないキャビネットを作る人はあまりいません」 夫婦はメインのリビングにあるこれらの収納を、自分たちの服や私物をしまうクローゼットとして使っているという。
部屋を明るく感じさせるために、ガノー氏は色のグラデーションで遊んだりもした
キャビネットはグレー一色に見えるかもしれないが、窓に近付くにつれ少しずつ明るくなるよう、わずかなグラデーションがついている。 「これも空間を変えたり、わたしたちの感じ方を変えるやり方の1つです」とガノー氏はBusiness Insiderに語った。
造り付けのキャビネットをあちこちに置くのではなく、むき出しのレンガを部分的に残すことも、空間の"呼吸"を助ける
夫婦がワークスペースとして使っている木製の机の上にはむき出しのレンガが見えていて、その上にはグレーの造り付けのキャビネットがある。 「できるだけ露出したままにしました」とガノー氏は語った。 「素敵な木材、レンガ、そして光を浴びたグレー… 癒しのレシピがそこにはあるんです」
このスペースの本当の魅力は、キャビネットを 「折りたたんで 」もう1つ寝室を作るところにある
ガノー氏は壁を動かすこの儀式を「前触れ」と表現した。 壁を動かすことで物理的に空間を作ることは、そうすることによって生まれる新たな空間に自分を順応させる助けになるとガノー氏は話している。
壁は戦略的に配置された磁石でカチッと固定される
実際に壁が動くのを見るのはおもしろい。 その変貌ぶりに、心を奪われる人も少なくないとガノー氏は話した。 「直感的なものです」
ドアストッパーで壁を固定し、安全性を高めている
「通常、空間が人の興味を引くのはドアを開けた時です」とガノー氏は言う。 この部屋にそれは当てはまらない。