松重豊「映画がもっと面白くなる起爆剤になれば」 「劇映画 孤独のグルメ」公開に感慨
俳優の松重豊が監督・脚本・主演を務めた「劇映画 孤独のグルメ」の初日舞台あいさつが10日、東京都内で行われた。 2012年から続いている人気ドラマシリーズの劇場版が公開となり、松重は「13年前は映画になるとは夢にも思わなかった。何とか皆さんの前でお披露目することができました」としみじみ。「今回の試みで『大それたことをしている』という自覚はあるけれど、映画がもっと面白くなっていくための起爆剤になれば」などと力を込めた。 今作は、舞台の一つとなった韓国でも上映されるという。「(昨年出品された)釜山国際映画祭では4000人のお客さんが入った。ある取材で『あなたは韓国では大谷翔平より有名だよ』と言われて、てんぐになっているところがある」と松重。「その勢いで、韓国(でのプロモーション)でぶいぶい言わせてこようかなと思っている」と笑いを誘った。 舞台あいさつには今作のキャストで、韓国ドラマ「梨泰院クラス」などで知られるユ・ジェミョンも駆け付け、監督・松重を「非常に真摯(しんし)で、慎重に演出をしていた」と絶賛。「少しずつ意見を交換し合う間に気持ちが一つになっていく印象を受けた。共に作り上げていく過程は、とても幸せな時間でした」と撮影を振り返った。 この日は内田有紀、磯村隼斗、村田雄浩、オダギリジョーも出席した。