仕事のデキる人はやっている、「なるほど」の後にちょい足しするひと言とは?
ビジネスの場面で聞き手に回る際、「なるほど」「はいはい」「確かに」など、つい言いやすいフレーズだけで相づちを打っていることはないだろうか。自然な会話の流れで使うぶんには問題なくても、同じような相づちを多用しているだけでは会話が広がっていかない。相づちで相手の話をもっと引き出す方法を、フリーキャスターの木場弘子氏に伺った。(清談社 吉岡 暁) ● 「なるほど」の後にちょい足しするだけで 相手が気持ちよく話し出す一言とは? 先方との打ち合わせや商談、少し砕けた雑談の時でも、相づちはコミュニケーションに欠かせない。「仕事がデキる」と思われる上手な相づちとは、一体どのようなものだろうか。 「ビジネスの場面だと肩に力が入ってしまい、スムーズな受け答えができないという方は多いですね。たとえば『なるほど』『そうですか』『はいはい』など、単調かつ受け身な相づちばかりになってしまうと会話はイマイチ盛り上がらず、相手に物足りない人だなと思われてしまう可能性があります」 そう話すのは、元TBSアナウンサーで、『次につながる対話力 『伝える』のプロがフリーランスで30年間やってきたこと』(SDP)を上梓した木場弘子氏だ。上記のような機械的な相づちに終始してしまうと話は広がらず、相手を不安な気持ちにさせてしまうという。 「『なるほど』にしても、必ずしも『なるほど』が悪いわけではなく、大切なのは言い方と表情です。短く無表情で『なるほど、なるほど』と連発していると、まったく気持ちが入っていないように感じられて、理解しているのか?話が面白くないのか?と思わせてしまう可能性も。まずは『なるほど』に心を込めてみましょう。たとえば、びっくりした表情で『なるほど、初めて知りました』と一言足せば、しっかり話を聞いてくれているんだという印象を与えられますよね」 良い相づちに必要なのは、しっかり言葉に感情を乗せること。一方で、過剰に反応するのではなく、相手の抑揚や話のペースを見定め、場の雰囲気を壊さないことも大切なようだ。