パッキャオ対メイウェザーの再戦はある?ない? 可能性巡り海外メディアの情報と見解も錯綜
6階級王者のWBA世界ウェルター級王者、マニー・パッキャオ(40、フィリピン)が、大差の判定(117-111、116-112、116-112)で元4階級王者、エイドリアン・ブローナー(29、アメリカ)を破り初防衛に成功したことで、大晦日に「RIZIN.14」のエキシビションマッチで那須川天心(20、TARGET)を1回TKOで倒した50戦無敗の元5階級王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(41、アメリカ)との4年ぶりの“世紀の再戦”が急浮上している。 この日、リング上でパッキャオは「彼がやる気なら用意はできている」と断言したが、リングサイドにいたメイウェザーは無言で立ち去り、関係者は「興味はない」と完全否定した。“世紀の再戦”は果たしてあるのか、ないのか? その可能性を巡って海外メディアの情報、見解も錯綜している。 英国のメトロ紙は「メイウェザーはパッキャオとの再戦に『興味なし』とレオナルド・エラーブ氏語る」との見出しを取り、マッチメイクの責任者でもあるメイウェサー・プロモーションズのレオナルド・エラーブCEOのコメントを使い“世紀の再戦”に否定的な記事を掲載した。 パッキャオは、試合後、2015年5月に判定負けしているメイウェザーとの再戦の用意があることを明言したが、エラーブ氏は、メイウェザーを代弁する形で、こうコメントを残した。 「アメリカ選手(のメイウェザー)は引退したままだろう。彼は(パッキャオとやりたいと)一言も言わなかった。彼は何も示さなかった。『自分は今はとても幸せだ』(とだけ言っている)。彼は、もう引退したんだ。彼は(再戦をすることに)興味はない。いつでもお金が欲しいというわけではない。あの男に、さらに何ができるというんだ。彼には、もうやる気も、欲望もない。彼は今最高の人生を送っているんだ。旅行をし、ビジネスをいくつか動かし、自分で勝ち取ったお金を使っているんだ。彼は、2月24日で42歳になる。もう十分だ」 記事は、「41歳(のメイウェザー)は先月、日本でテレビ放送されたエキシビションマッチに出場したが、メイウェザーが試合とは程遠い状態だったことを認めるなど、その戦いは茶番劇として笑いものにされた」と大晦日に行われた天心とのエキシビションマッチを紹介。 「パッキャオは、メイウェザーとの再戦が保証されようとなかろうと、戦い続けていくと認めている」と、試合後のパッキャオのコメントを用いて記事をまとめている。