パッキャオ対メイウェザーの再戦はある?ない? 可能性巡り海外メディアの情報と見解も錯綜
対して、米ヤフースポーツは「ブローナーを破り、話題はパッキャオ対メイウェザー2へ」との見出しを取った。 メイウェザー・プロモーションズのエラーブCEOは再戦に対して否定的なコメントを残しているが、「我々がパッキャオ対メイウェザーについて話題にしなければ、『駄目なものは駄目』となる。(話題に挙げれば)それからは『駄目なものは駄目かもしれない』となり、それは(再戦が)『イエス』という意味につながったり、『おそらくは』という意味になるかもしれない。これは想像できる限り最も複雑な関係の1つだ」と、微妙な言い回しで、今後の予測できない展開について触れた。 そして「『みんながこの戦いを見たいと思うし、人々が望むものを提供すべきだ』とパッキャオは土曜日に語っている。だが、これはおそらく、2009年、そして2010年の初めにも言ったのと同じようなコメントだ」とも指摘した。 さらに記事は、今回のブローナー戦でパッキャオの陣営に再び加わった名トレーナーであるフレディ・ローチ氏の試合後の談話も紹介した。 「パッキャオはメイウェザーとの再戦を得るだけのことをした。しかし、それが実現に至るという意味ではないことを、長く厳しい経験から理解している。もし(パッキャオの)気持ちがメイウェザーに突き刺されば、彼は復帰し戦うだろう。もしそうでなければ、彼は世界中を飛び回り、自分の車、ジュエリー、お金をソーシャルメディアに掲載し続けることだろう」 このローチ氏の見解が最も的を射ているのだろう。 ローチ氏は、さらに「マニー(パッキャオ)は、ただの戦いを望んでいない。彼は、ビッグで意味のある戦いを望んでいる。(メイウェザーとの)再戦をしたいが、もしできなければ他の強い選手の1人と戦うだろう。(ウェルター級には)本当に素晴らしい選手、タフな選手が多いが、マニーもまた本当に素晴らしくタフな選手だ」と代弁した。 現在、ウェルター級の他王者には人気と実力を兼ね備えたスターが揃っている。WBA同級スーパー王者のキース・サーマン(アメリカ)、IBF同級王者のエロール・スペンス・ジュニア(アメリカ)、WBO同級王者のテレンス・クロフォード(アメリカ)、WBC同級王者のショーン・ポーター(アメリカ)の4人は、全員がビッグネームだ。4人共に次戦が決まっており、サーマンは、同級7位のホセシト・ロペス(アメリカ)と2年ぶりの復帰戦、スペンスは、4階級王者で現WBC世界ライト級統一王者のマイキー・ガルシア(アメリカ)と戦い、クロフォードは、元WBA、IBFのスーパーライト級王者のアミール・カーン(イギリス)と拳を交え、ポーターもヨルデニス・ウガス(キューバ)と試合をする。 それぞれがビッグマッチで、メイウェザーとの再戦が実現しないのならば、その勝者との統一戦がパッキャオの次戦のターゲットになるのだろう。