パッキャオ対メイウェザーの再戦はある?ない? 可能性巡り海外メディアの情報と見解も錯綜
9月14日にShowtimeで“世紀の再戦”が実現の噂
ボクシングサイトのboxingnews24.comは「パッキャオはブローナー戦に勝ったことでメイウェザーとの再戦ができる立場に立った」との見解を伝えた。 同記事は、「パッキャオとメイウェザーが、9月14日のShowtime(米の大手ケーブルテレビ局)のペイ・パー・ビュー(有料放送)で再戦するとの噂がある」と9月14日に再戦の可能性があることを示唆。 だが、一方で「メイウェザーは試合中に、そのことについて黙り続けていた。彼はインタビューを受けたが、パッキャオとの戦いのために復帰することについては一切語らなかった」とも伝えた。 同サイトは、「もしメイウェザーがパッキャオとの試合に合意しなければ、フィリピン人スター選手(のパッキャオ)はスペンス対ガルシアの勝者との対戦に向かいそうだ」と予測。 3月16日にShowtimeのペイ・パー・ビューで行われるスペンス対ガルシア戦は、24戦無敗のスペンスが優位とし、もしパッキャオ対スペンスが実現した場合、「パッキャオが、今夜見せたような状態ならば、年齢も若く、強くて大きいスペンス相手に良い戦いはできなそうだ」と、パッキャオ苦戦を予想した。 もしパッキャオが一度でも土をつけられてしまうとメイウェザーとの再戦ムードは萎んでしまう。両者の年齢を考慮すると、再戦の可能性があるとすれば、今しかないのだろう。 ボクシングサイトのboxingscene.comは、「パッキャオは再戦を喜んで受ける。メイウェザーはのらりくらりのまま」との見出しを取って見通しを伝えた。 同サイトによると、メイウェザーは、パッキャオとの再戦の可能性についての質問を頻繁に受けており、この日の試合中にも、Showtimeのジム・グレイ氏から質問を受けて「みんなからパッキャオと次に戦うのか?という質問を受け続けている。まず彼が、今日ブローナーに勝たなければならない。そして今、自分は幸せな生活を送っている」と語ったという。 同サイトは、パッキャオがブローナー戦の勝利で得たファイトマネーが「少なくとも2000万ドル(約22億円)」と紹介。その上で、「パッキャオは2015年5月にメイウェザーに12ラウンドの判定で敗れてウェルター級王座を失ってから4勝1敗だ。彼のこの5度の試合を合わせても、まだメイウェザーとの敗戦で手にした1億2700万ドル(約140億円)の稼ぎには届いていないようだ。メイウェザーは、460万人のペイ・パー・ビューの購買者と6億ドル(約660億円)以上を生み出したとされる2015年5月の試合で、2億5000万ドル(約275億円)を得ている」と続け、パッキャオにとってもメイウェザーとの再戦がビジネス的に最も“うま味”があることを指摘、暗にそこに大きな可能性が潜んでいることを伝えた。 メイウェザーが、こういうビッグマッチを前に、なかなか態度を明らかにしない“駆け引き”を仕掛けるのは、万人の知るところ。海外メディアは、そういう彼の性格を熟知しているだけに、再戦について「ない」とも「ある」とも断言できず、可能性を否定できない。今後も“世紀の再戦”の話題は、ボクシング界を賑わせていきそうだ。