「40代前後は人生の迷いが生じる時期」心理カウンセラーが感じた“年齢の壁”を乗り越えられる人とそうでない人の「大きな違い」
「加齢こそがメリット」と捉え、武器にする
転職について「年齢による選択肢は限られる」と感じているということは、「加齢=老化」と思われている節があります。 「年齢が上がることで、自由が奪われる」とネガティブに捉えている証拠です。 こうした価値観を持ち続けていると、今から年齢を重ねていくたびにマイナス思考を生み、何を決断するにも自分が苦しくなります。 そうではなくて、「歳を取ることはメリット」と捉えられると、知識や知恵、経験のすべてを武器にしようと視点が変わります。そして、仕事はもちろん、人生がうまく回り出します。 40代を迎え、どの方向に進みたいかを悩むタイミングで、「キャリアの棚卸し」をしてみるのも1つの方法です。 先の目標を定めるにしても「現在地」がわかっていなければ、適切な目標設定ができません。地図がなければ、目的地にたどり着けないのと一緒です。 ・「自分はこれまで何ができるようになったのか」 ・「何をしているときが一番楽しいか」 このように自分に問いかけて、これまで進んできた道を振り返りまとめてみましょう。「キャリアの棚卸し」で現在地が把握できると、自然と「目的地=目標」が見えてくるはずです。 次回は、多くの人が仕事と妊活の両立に悩んでしまう理由についてご紹介します。
〈著者プロフィール〉大野萌子(おおの・もえこ)
公認心理師/2級キャリアコンサルティング技能士/産業カウンセラー 一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事、企業内カウンセラーをはじめとす る相談業務において2万人以上のカウンセリングを担当。また長年の現場経験を生かし、 人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント教育を得意とする。官 公庁・企業・大学などで講演・研修を6万人以上に実施。著書にシリーズ51万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑(サンマーク出版)』ほか、『世界一受けたい授業』などメディア出演多数。
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