【マツダCX-80が大改善を経て登場】スポーツカー好きの20代編集部員がその真価に迫る!
上質なインテリアと流美なデザイン
もうひとつの特徴は内装。今回試乗した上級グレードのプレミアムスポーツではダッシュパッドがタンのアルカンターラ素材で張られており、欧州車にも負けない風合いを出している。標準的なグレードでは、色こそ地味目ではあるが質感はしっかりしていて『質実剛健』といった感触だ。 関係者によると、CX-60でもヨーロッパのブランドや日本の高級ブランドからの乗り換えや、それらのメーカーとの検討をしている人が増えたという。流行を追って、照明のギミックや大きな画面を追い求めるのではなく、運転中でも操作しやすい物理スイッチと、純粋な質感の良さで勝負をしているというのはとてもいいと思う。 縦置きプラットフォームと大排気量直列6気筒ディーゼル組み合わせに、光り物に頼らない趣のあるインテリアなど、マツダはクルマ好きのためのクルマを新たに開発して作り続けようとしているように思える。そういった姿勢に、僕たちクルマ好きは感謝しなければならない。
小河昭太(執筆) 平井大介(撮影/編集)