アウトドアショップ「エルク」が案内!山梨百名山の楽しみ方|#9 ダイヤモンド富士を見る山
竜ヶ岳の行程
今回はいきなり山頂、そしてダイヤモンド富士のご紹介となってしまったので、改めて簡単に竜か岳登山のようすをご紹介します。もっとも一般的なルートの本栖湖キャンプ場からのルートを紹介します。今回の山行以外の写真も織り交ぜながらとなりますが、ご容赦ください。 アクセスは登山口に一番近い竜か岳登山者用駐車場が便利です。本栖湖キャンプ場の入り口にあり、大きなスペースがあるので混雑する日も利用できるでしょう。ただ、この駐車場は年末年始を除き11月29日から3月中旬までは閉鎖となりますので、ご注意ください。 登山口からは急登が続きますが、ここを乗り切れば次第に緩やかになってきます。広い場所に抜ければ本栖湖側が少し開けていて、遠くは白峰三山、そして眼下に本栖湖を見下ろすことができます。 そこから緩やかに登っていくと、東屋が設置された見晴らし台へと到着です。見晴らし台からは富士山の展望と、右手に朝霧高原、左手に富士の樹海を見下ろすことができます。展望がすばらしく、ここでダイヤモンド富士をみてもいいくらいです。 そこから山頂までは、笹原に切り開かれた九十九折の登山道を登っていきます。距離は長くはありませんが、最後の登りが待ち構えています。この区間は泥で滑りやすくなっているので、とくに下山時は要注意です。
山梨百名山と富士山
山梨百名山を登っていく中で、ほぼすべての山から富士山を望むことができます。今回紹介した竜か岳はもちろんですが、各山の山頂に開けた場所があれば、十中八九それは富士山側となっていました。南アルプス山系、奥秩父山系、八か岳などの高い山はもちろん見ることができるのですが、展望の少ない中低山の山々から見る富士山は特に印象深かったですし、このチャレンジの大きな励みになりました。 そこでこの記事の最後に、富士山の展望で印象に残った山を上げさせていただきたいと思います。 大蔵高丸 1、781m 小金沢連峰を縦走した際に登った大蔵高丸。この縦走では南へ、常に富士山に向かって歩いていたので、ずっと富士山を見ながら歩くことができました。写真は小金沢山を越え大蔵高丸へ向かう途中の一枚で、笹原の稜線と富士山の景色がすばらしかったです。 黒岳 1、793m 富士山の景色といえば、富士の北側に連なる御坂山塊の山でしょう。その中でも黒岳山頂から少し歩いたところにある展望台からの富士山が、私のお気に入り。ツツジの花に眼下の河口湖と富士吉田の街、この組み合わせがお気に入りの理由です。 間ノ岳 3、190m 日本第三位の高峰、南アルプスの間ノ岳。同じ稜線上の北岳や農鳥岳でも富士山を見ることができますが、何といっても山頂から富士山方向へズームで撮った時の迫力がいいんですよね。農鳥岳の標柱を運んだ思い出もこみで、記憶に残る一枚となりました。 みなさんはどの山からの富士山がお気に入りでしょうか。山梨百名山を登られる際の楽しみとして、富士の展望をぜひ目に焼き付けてください。 2024年も冒頭で書いた通り、引き続き山梨百名山の楽しみ方を紹介させていただきます。次回からはとくに楽しかった山や、印象に残った山を登った月に関わらず紹介しますので、お楽しみにお待ちください! そして本当の山梨百名山チャレンジ完登まで、引き続きお付き合いくださいませ。 それでは、次回のvol。10もお楽しみに! エルクスタッフ 綾井瞭 北岳の山小屋で勤務後、山梨の山が好きで移住し、エルクに入社し7年。登山、トレイルランニング、スキーと広く山を楽しんでいたが、ヒザを壊してからは山梨県の山を改めて登り始める。山梨百名山チャレンジ企画の担当であり、山梨県の山を登って魅力を発信することをモットーに山登りを続けている。 エルクブログ「山梨百名山チャレンジ」はこちらから!
ランドネ編集部