伊沢菜々花が1万mで自己ベストを記録し2位 大阪国際女子マラソンに向け「自分の可能性を信じてやっていきたい」/陸上
陸上のエディオン・ディスタンスチャレンジin大阪は7日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、タイムレースの女子1万メートルに出場した伊沢菜々花(スターツ)が12年ぶりに自己ベストを更新する31分44秒85で2位に入った。日本郵政の菅田雅香が自己ベストの31分42秒28で優勝。東京五輪代表の広中璃梨佳(日本郵政)は32分29秒74で6位に終わった。 今年、3年ぶりに競技に復帰した伊沢は、自己記録を54秒46更新する走りに笑顔を見せるも、2位に終わったことに悔しさをにじませた。 「32分を切ることを目標に走って、達成することができて良かった。タイム的には満足だが、やっぱり勝ちたかった。ここからもう一段階調子を上げていきたい」 この日は気温11度、冷たい風が吹き込むコンディションの中でレースが行われた。「風が強かったので、1人になった方がきついと思った。何とかきついところでも頑張って、(先頭集団に)付こうと思って走った」。何度も離されそうになるも、31分45秒のペースで走る先頭集団に食らい付いて好位を死守。残り約1000メートルでトップを走る菅田がギアを上げて差が開くも、ペースを落とすことなく、2位でフィニッシュした。 伊沢は1月26日に行われる「大阪国際女子マラソン」への出場を予定する。「マラソンで日の丸をつけたい」と意気込む伊沢にとって、来年9月に東京で行われる世界陸上の代表選考競技会の1つとして行われる同大会は、目下の大きな目標となる。 「マラソンは陸上の中でも別物だと思っている。自分の可能性を信じてやっていきたい」 11月には5000メートルの自己ベストを更新し、着実に進化を遂げている。勢いをそのままに、幼いころからの夢である「マラソン日本代表」を目指し、残された時間で自身を磨き上げていく。