「コメがない」正体と「品薄のワケ」…リスクに弱い“日本のコメ政策” 高止まりは2025年の新米流通時期まで続く予想
いつコメは安くなるのか
当時は一時的と思われていたコメ価格の高騰だが、価格の高止まりが続いている。 11月の店頭価格は前年比6~7割ほど高く、年明けも値下げは見通しづらく全国農業協同組合連合会(JA全農)の担当者は、「少なくとも2025年の新米が流通する時期までは続くだろう」と語る。 新米が流通し始めた後も、流通業者のコメの買い付け競争は激しい状況が続いている。 小売り店など業界関係者の間でもコメ価格が落ち着くことは当面見通せないとの見方が多い。 ただ人口が減り続け、様々な食を楽しめる時代にコメがいつまでも需要が高いとはならないだろう。 なによりもこの騒動で分かったことは、日本のコメ政策がリスクに弱いということ。人口が減っていることや様々な食が楽しめる時代においてコメの需要が減るという見方を前提にした需給予測では、猛暑や予期せぬ災害の需要増に対応しきれなかった。 食料安全保障という点でも改めて強い供給力が急務となる。
砂川萌々菜
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