日産、いばらの道か? ホンダから突き付けられたハードルは待ったなし
振り返ってみると、ここ10数年、ユーザーの気持ちに向き合ってきたのか……日産はいま一度見つめ直すべきではないでしょうか。内田社長は就任時から「日産の実力はこんなものじゃない」と話していました。技術はいまでも目を見張るものがありますが、経営に関してはこのままでは「こんなものだった」と言われかねません。 「この1年、今年度が勝負だ。今年度で、日産が求める経営資源や台数を考えれば、提携話があるとすれば、日産側から寄っていく可能性が高い」 半年前、自動車専門誌「マガジンX」の神領貢編集長へのインタビューの中で、神領さんはこのように話していました。この見立てが現実のものになりつつあります。持ち前の技術で再び浮上できるのか、日産ファンのみならず、多くの人が注目しています。 会見終了後のフォトセッションでは「ワンポーズのみ、ポーズのオーダーは受け付けない」という関係者の一言がありました。この手の会見で行われることが多い、社長同士が手を取り合う場面はありませんでした。 (了)