ガザ停戦合意「かつてなく近い」 イスラエル国防相が見通し
【カイロ時事】イスラエルのカッツ国防相は16日、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの停戦や人質解放を巡る交渉に関し、一時休戦が実現した昨年11月以降、「人質解放合意にこれほど近かったことはない」と述べ、妥結が近いとの認識を示した。 国会の外交委員会で語った内容をAFP通信が報じた。 カタールの首都ドーハに拠点を置くハマス幹部もAFPに「人質交換と停戦の取引がかつてなく近づいている」と発言。「もしネタニヤフ(イスラエル首相)が過去にやったように合意の邪魔をしなければだ」と付け加えた。ただ、同幹部は「完全かつ永続的な停戦や、ガザからのイスラエル軍の撤退なども要求する」と従来の強硬姿勢も崩さなかった。 カッツ氏は17日、ハマス打倒後も「完全な行動の自由」の下でイスラエル軍がガザでの治安管理を担う考えを強調した。ロイター通信によると、イスラエル政府当局者は仲介国カタールとの実務協議に臨み、イスラエルとハマスの隔たりを埋めるため、ドーハに滞在中という。