【年録】事件・事故・特殊詐欺
これら一連の米兵による性暴力事件は、発生から発覚まで県に全く情報が共有されていなかったことが問題になり政府が自治体への通報体制の見直しを迫られるきっかけとなりました。 これを受け日本政府は県など地元自治体への通報体制について、性犯罪などの捜査当局が積極的に情報共有をしない事案について「可能な限り地方自治体に情報を伝達する」方針を示しています。 9月には読谷村で行われていた祭りの会場で乗用車が見物客をはね、女性に重傷を負わせた事件がありました。警察は読谷村瀬名波の無職、屋良朝正容疑者(55)を殺人未遂で送致しました。那覇地検は、11月1日からおよそ3か月かけて犯行当時の精神状態を調べる鑑定留置を開始。 屋良容疑者に刑事責任能力があったと認められれば今後、裁判に進むことになります。
そして、今年特に世間をに騒がせたのは還付金詐欺やオレオレ詐欺などで全国でも相次ぐ特殊詐欺。県内でもこれまでに158件の被害が確認されていて(12月16日時点)被害額はおよそ2億1600万円と去年の件数より、およそ3倍も増加。実際に特殊詐欺の被害に遭った男性はこう語ります... 被害者「自分にまさかくるって思ってないからいざなったら騙されたんだな・・・」 本島南部に住む30代のこの男性は、「県警の警察官」を装う男から電話があり”ある文書”が送られてきたといいます。 被害者「(警察官の名乗る男が)今から逮捕状を送りますって言って。逮捕状とその事件に関する紙に書いたやつを送ってきて・・・」 「あなたに不審なお金が振り込まれている。どころを調べるために口座の金を全て振り込んでほしい」 被害者は捜査協力と身の潔白を証明したい思いで男の指示に従い、指定口座におよそ80万円を振り込んでしまったということです。 被害者「まさか自分にこないだろうと思っているのが一番良くないんじゃないか」
実際の音声「こちら警視庁捜査二課のタジマと申しますが國吉吉仁さんご本人でお間違いないでしょうか?」 今年10月下旬には、沖縄市に住む國吉吉仁(くによし・よしひと)さんにも警察官装う人物から電話がありました。 「大阪府警から事件の捜査協力要請を受けまして、國吉吉仁さんに連絡をしております。急で申し訳ないのですが本日中に身分証明書をお持ちになって大阪府警まで足を運んで頂くことは可能でしょうか?」 突然の警察からの電話...はじめは戸惑ったといいますが、ある点から不審に感じたといいます。 國吉吉仁さん「名前、電話番号、住所も言って来たんです。ただ1つ違っていた点が住所が僕が十数年前に関東に仕事で行っていたときの社員寮の住所だったんです。ただ(電話番号が)「+1」すぐに海外というのがわかったので、これは詐欺かなというのがわかりました」 電話はその後、警視庁の警察官を装う人物から大阪府警へと転送... 「私は大阪府警捜査二課シライエイジと申します」「今回の事件は秘密保持対象の事件となっていますので第三者に話されたりはやめて頂きたいです」 他人には話してはいけないことを強調した上で、自分の通帳が犯罪に使われ「捜査に協力しなければ逮捕される」と脅してきたといいます。