整理収納アドバイザー「捨てる」判断は難しい。でも「捨てる」を飛ばすと片づけはうまくいかない…手放すことに罪悪感を持つ人におすすめの<考え方>とは
「大掃除をしたいけど、どこから手をつけたらいいか」「仕事から帰ってきて汚い部屋にウンザリ…」なんて悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。一方、「片づけで自分を好きになることができる」と語るのは、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた整理収納アドバイザーの阿部静子さん。今回は「自分を好きになる片づけの法則」を紹介していただきました。阿部さんいわく、片づけは「捨てる」「残す」というメリハリが大事、とのことで――。 片づけには「人を変える」パワーがある!阿部静子『自分を好きになる 片づけの法則』 * * * * * * * ◆捨てられないパターン 片づけられない人の中には「ものが捨てられなくて片づけられない」とお悩みの方もいらっしゃいます。 ただ実際、捨てること抜きに進めるのは難しく、捨てることを飛ばしてしまうとうまくいかないのです。ここでは、捨てるのが苦手な方に向けて、捨てるマインドになるための法則を紹介します。 法則1 全部捨てなくて大丈夫 「何を捨てていいかわかりません。なんでもかんでも捨てないといけないのでしょうか?」 まず大前提としてお伝えしたいことがあります。全部捨てなくて大丈夫です。 大事なものは誰にもあります。思い入れのあるもの、大切なものは残していいのです。 片づけられない人ほど、世の中の捨てる片づけ法を読んで、なんでもかんでも捨てなくてはいけないのでは?と心配する人が多いのですが、片づけは「捨てる」「残す」メリハリが大事です。ご安心くださいね。
◆法則2 捨てるために、考え方を切り替える 「ものを捨てることに罪悪感があり、なかなか捨てられません」 このように捨てることに罪悪感を持ってしまう方は、次の3つに当てはまるものがあるかをチェックしてみてください。 ・ものを探すことが多い ・何を持っているか把握できていない ・「使っていないもの」がたくさんある もし1つでも当てはまったら、ものが多すぎて管理ができていない状況です。 「いつか使うかもしれないから捨てられない」と思う人は、ものを大事に使うために、ものを手放すと頭を切り替えてみてください。 ものも、押し入れの奥に押し込まれているより使われた方が断然嬉しいはず。ものは使われて初めて輝くのです。ものが多いより少ない方が、持っているものを大事にできるのです。 他にも、「小さい頃から親に、捨てるのはもったいない、と言われて育ち、捨てることにとても罪悪感を持っています」という方もいらっしゃいます。 そんな時は、リサイクルできることはないかと考えてみましょう。リサイクルであれば、人の役に立ちます。心が軽くなり、捨てられるようになるはずです。
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