激辛だけどウマい! 冬しか買えない長野名物「はんごろしキムチ」を一番美味しく食べる方法とは?
●長野県で愛される「野沢菜はんごろしキムチ」とは? 物騒な名前とは裏腹に、どんな食材にも合うその魅力をご紹介します。
数年前、冬に長野を旅行していたら、途中のお土産屋でやたらと目を引く商品を見つけました。その名も「冬季限定 野沢菜はんごろしキムチ漬」。 長野名物「はんごろしキムチ」の関連画像 “半殺し”とは、なにやら物騒な名前ですよね。店員さんに尋ねてみると、「はんごろしキムチ」とは、長野の郷土野菜である野沢菜の激辛キムチとのこと。そして「はんごろし」とは長野の方言で、餅米を半分つぶして作ったおはぎを指す言葉らしいのです。知らなかった! そこから転じて、野沢菜の水分を半分だけ搾っているので「はんごろしキムチ」と呼んでいるそうです。辛いもの好きな筆者としては非常に気になるところだったのですが、この日はすでに大量のお土産を買った後だったので、後ろ髪を引かれる思いで店を出ました。
その後、すっかり忘れていたのですが、最近、長野の友人と話す機会があり、「はんごろしキムチ」の話題が出たのです。「めっちゃ辛いけど、美味しいよ!」と言うので、じゃあ買ってみるか、というわけでネットで検索したら通販で買えることが判明。『美寿々屋本舗』さんという長野の漬物メーカーがつくっている商品のようです。 実際に購入して食べてみたら、これが最高にウマかったので、その味わいと長野の友人に聞いた美味しい食べ方を紹介していこうと思います。
めちゃくちゃ辛いが甘味と旨味が強い逸品
パッケージをハサミで切った瞬間、辛味成分が鼻をつき、ムズムズしました。美味しい激辛フードは香りの強さもポイントの一つなので、これは期待大! 逸品の予感がします。
野沢菜キムチの見た目は、一般的な白菜キムチよりも細かく刻まれています。ガリッと食べるのではなく、チョビチョビ味わうようなイメージでしょうか。 観察していると香辛料の香りがどんどん強まってきて、思わずパクっとひと口。「ちょっと甘いかな?」と思ったのも束の間、すぐに舌がビリビリしはじめました。思った以上に辛い! 最初に感じる甘味からのギャップで、目が覚めるような辛さ。破壊力抜群です。 辛さは舌に残り続けますが、旨味も含まれているので、刺激と心地よい旨みが絶妙なバランス。辛いのは想像していましたが、予想以上に複雑な和の味わいです。おそらく他の料理と組み合わせることで美味しさはさらにアップするはず! そこで、普段の食卓に並ぶことの多い、ご飯・納豆・ゆでたまご・豆腐と一緒に食べることにしました。