思い切り体を動かして 義手、義足を使う子どもたちのスポーツ体験
義手、義足を使う子どもたちに、思い切り体を動かして欲しい――そんな思いを込めた催し「Recreation Sports Day」が23日、東京都内で開かれた。 【写真】大玉ころがしをする子どもたち=2024年11月23日、東京都渋谷区の東京体育館内スタジオ、吉田耕一郎撮影 この日行われたのは、大玉ころがし、パラバルーン、ボッチャの誰もが楽しめる3種目。リオ・パラリンピック陸上女子400メートルで銅メダルを獲得した、パラアスリートの辻沙絵さん(30)が進行役を務めた。 義手、義足メーカーの「オズールジャパン」が主催し、東京都スポーツ文化事業団が後援した。義手や義足を使っている子どもたちに加え、義肢装具士、理学療法士、オズール社のスタッフや家族らが加わり、約80人が1時間、思い切り体を動かした。 生まれつき四肢に欠損があり、右足に義足を使用している櫂(かいり)君(4)の母親、桝井智子さん(38)は、SNSで催しを知り、櫂君の兄の碧(あおい)君(7)、夫の伯剛(のりたか)さん(49)と一緒に参加した。「義足を使い始めて1年が経ち、走ったりジャンプしたり、チャレンジ精神が湧いてきたので、体を動かし、本格的に走るきっかけにして欲しかった」という。長男の碧君には障害はないが、世の中にはさまざまな障害がある子どもがいることを知って欲しかったという。
朝日新聞社