夫婦同姓の義務は「経済的損失」 棚上げにされる"別姓議論" 女性経営者が抱く強い違和感
夫婦別姓問題放置は家族のあり方軽視 稲垣衆史記者
経営者の辻愛沙子さんと話をしながら、今年、放送されたNHKの朝ドラ「虎に翼」に話題が及びました。戦前戦後の女性の社会進出が描かれたドラマでは、主人公は再婚の際、姓が変わらない事実婚を選びました。男女平等が掲げられながらも、どちらかの名字を選ばなくてはならない現在も続く問題が提起されています。 「結婚後の名字について話し合えない関係では、一緒に生活なんてとてもできない」。辻さんのそんな言葉にハッとさせられました。「夫婦別姓は家族の絆が崩れる」との指摘がありますが、むしろこの問題を放置するほうが、家族のあり方を軽視しているのではないか、と感じました。
※この記事は、毎日新聞とYahoo!ニュースによる共同連携企画です。