〔NY外為〕円、156円近辺(14日朝)
【ニューヨーク時事】14日午前のニューヨーク外国為替市場では、10月の米卸売物価指数(PPI)の発表を受けて円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=156円近辺で推移している。午前9時現在は156円00~10銭と、前日午後5時(155円45~55銭)比55銭の円安・ドル高。 米労働省がこの日朝発表した10月のPPIは前月比0.2%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。ただ、前年同月比では2.4%上昇と、市場予想である2.3%上昇をわずかに上回り、インフレ低下ペースの鈍化が示された。発表直後には円を売って、ドルを買う動きが強まった。ただPPIの消化が進むと、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ戦略への影響は限定的と捉える向きもあり、円はこの日の安値からは値を戻している。 トランプ次期米大統領が掲げる政策がインフレ再燃を招くとの見方から、このところの米長期金利が高止まりしていることも、日米金利差の観点から円安・ドル高地合いを支援している。 この日朝に発表された米週間新規失業保険申請件数は、9日までの1週間で前週比4000件減の21万7000件と、2週ぶりに改善した。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0530~0540ドル(前日午後5時は1.0560~0570ドル)、対円では同164円20~30銭(同164円17~27銭)と、03銭の円安・ユーロ高。