〔NY外為〕円、156円台前半=一時4カ月ぶり安値(14日午後3時37分)
【ニューヨーク時事】14日午後のニューヨーク外国為替市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容をきっかけに円売り・ドル買いが強まり、円相場は一時、1ドル=156円40銭付近と、7月下旬以来約4カ月ぶりの安値まで下落した。午後3時37分現在は156円20~30銭と、前日午後5時(155円45~55銭)比75銭の円安・ドル高。 FRBのパウエル議長は14日の講演で、堅調な米景気を踏まえれば、利下げを急ぐ必要はないとの見解を表明。政策金利の今後の推移に関しては「指標と経済見通し次第だ」と強調した。 一方、パウエル氏はインフレ率が「最近のレンジ内で変動し続ける」と予想した上で、インフレ率はこの先、上下動するにせよ、「2%の目標に向かって低下し続ける」との見通しを引き続き示した。 パウエル氏の講演内容を受け、FRBによる利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方から、円を売ってドルを買う動きが進行している。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0520~0530ドル(前日午後5時は1.0560~0570ドル)、対円では同164円40~50銭(同164円17~27銭)と、23銭の円安・ユーロ高。