【高校サッカー選手権】埼玉平成、前回大会準Vの浦和南を撃破!耐えて掴んだベスト8
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選は10月26日、決勝トーナメント3回戦が行われ、昌平グラウンドの第2試合で埼玉平成が第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選準優勝校の浦和南を1-1からのPK戦で破り、準々決勝に駒を進めた。 【フォトギャラリー】 浦和南 vs 埼玉平成 試合は浦和南がFW10掛谷羽空(3年)をターゲットにロングボールを多用。ボールを保持して試合を進めていく。13分、左サイドでFKのチャンスを得るとMF7日髙大佑(3年)が上げたボールを掛谷がヘディングシュート。シュートは枠を外れたが浦和南がファーストチャンスを作った。 一方、埼玉平成は「最初の20分で浦和南は勝負をつけてくる。失点をせずゲームを進めていく、そこがポイントだった」と浦田尚希監督が振り返ったように、前半は耐える時間が続く。 浦和南は25分、DF15大庭比呂(2年)が左サイドを突破しクロス、中で掛谷がダイビングヘッドで合わせるがこれも枠をとらえることができない。続く32分にも左サイドを掛谷が突破しクロスボールを上げるも、誰も反応できず無得点のまま前半を終了する。 後半に入ると、埼玉平成が少しずつ自分たちのペースを掴んでいく。FW10佐藤快琉(3年)にボールを配給、個人で打開できる力を最大限に生かし、左サイドを少しずつ攻略していく。45分、佐藤のドリブル突破からクロスを上げるも味方に合わず。60分にも同じような突破からクロス。これも味方に繋ぐことはできなかった。対する浦和南は68分、MF11芦川治奏(3年)への縦パスからワンツーで抜け出した佐藤がシュートを放つも相手DFに阻まれゴールならず。お互い決定機を作れないままスコアレスで80分を終了した。 延長に入ると埼玉平成にビッグチャンスが訪れる。延長3分、スルーパスに抜け出したFW18中里栞斗(3年)がシュートを放つと、これはGKに止められるも、こぼれ球を拾った佐藤がそのままシュート。浦和南DF陣が必死のブロックをみせるも、最後は新田が押し込んだ。 先制を許した浦和南もすぐに反撃に出る。延長5分、DF19稲垣嶺(2年)のロングスローからDF3大角慶吾(3年)がヘディング、これをDF9小林大悟(3年)がボレーで合わせすぐさま同点に追いついた。埼玉平成はGK12長濱真大(2年)を投入。そして、このまま100分では決着がつかずPK戦へ。 PK戦では、両者1本目を決めて、先行の浦和南の2人目のキックは左ポストを叩いた。すると、PK戦に備えて投入されたGK12長濱が浦和南4人目をストップ。埼玉平成は4人全員が決めて格上の浦和南を撃破した。 試合後、埼玉平成の佐藤は「前半は結構押し込まれて苦しかったが後半から徐々に自分たちのプレーができて良かった。次の試合では決めるとこは決め切りたい。練習から意識を高く持って準備して勝てればいいなと思っている」と試合を振り返り、11月3日に駒場スタジアムで行われる西武台戦への意欲を示した。 (文・写真=荒川大貴)