中日と仮契約を行ったドラフト１位の金丸夢斗

　中日からドラフト1位で指名された金丸夢斗投手（21＝関大）がプロとしての第一歩を踏み出した。兵庫・芦屋市内で4日に入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で仮契約した。 　未来のエース候補は「新人王を目指して頑張るというのと、最終的には日本一、日本を代表する投手になれるように頑張りたい」と気合十分。すでにテレビ出演などで何度か名古屋を訪れており「ひつまぶしとかみそ煮込みうどんとかおいしかったです」と笑顔で語った。そんな金丸に期待されているのが高橋宏斗投手（22）との超ハイレベルな〝ダブルエースコンビ〟の結成だ。 　高卒4年目の今年、最優秀防御率のタイトルを獲得した高橋宏と大学4年生の金丸は同い年。「プレミア12」でも見事な投球を披露した高橋宏について金丸は「歳は同級生なので負けたくないという気持ちはあるんですけど、学ぶこともたくさんあると思う。同じチームにそういう存在がいるというのは大きいことだと思う。いい関係というか刺激を受けながらやっていきたい」と語った。 　それだけにスカウトの一人は「（高橋宏も）同年代で力のある選手が入ってきたのは意識していると思う。同年代でいい意味で刺激し合って上を目指してほしい」と期待。その上で「将来的には2人で開幕投手を争う。どっちにするんだという話になってくれるといい。今中と山本昌、吉見とチェンのように切磋琢磨してほしい」と竜投の屋台骨を支えてきた伝説のダブルエースのようになることを熱望している。 　高橋宏と金丸だけでなく、今季2勝を挙げた松木平、ドラフト2位指名で社会人ナンバーワン左腕の呼び声も高い吉田（22＝西濃運輸）も同学年。この世代が刺激し合って成長していけば中日投手陣の層はさらに厚くなっていきそうだ。 （金額は推定）