変わる女子プロレス界の勢力図。選手の離脱、新団体旗揚げ... それでも業界トップのスターダムが以前と変わらず面白いワケ
スターダム恒例のシングルリーグ戦「5★STAR GP」が、8月31日にファイナル(決勝大会)を迎える。 【画像】岩谷麻優、上谷沙弥、中野たむ、スターライト・キッド…リングを華やかに彩るスターダムの美女戦士フォトを厳選公開! 決勝トーナメントのベスト4と準決勝の対戦カードは、以下のように決まった。 舞華vs岩谷麻優 上谷沙弥vs羽南 過去に優勝経験のあるIWGP女子王者、“アイコン”こと岩谷。舞華は前ワールド・オブ・スターダム王者であり前年の準優勝選手だ。ワンダー・オブ・スターダム王座の最多防衛記録を持つ上谷はリーグ戦開始直前にヒール転向で話題に。 20歳になったばかりの羽南はシンデレラトーナメントとの“春夏連覇”を狙う。前年優勝の鈴季すずを下して決勝トーナメント進出を決めると、同じ日に団体トップの一角である朱里に勝ってベスト4に。勢いでいえばこの選手が一番だろう。 今年から導入された、負けたら終わりの決勝トーナメントは優勝争いの緊張感を高めることになった。これまでは2ブロック制でブロック1位同士の決勝戦というシステムだったが、今年は4ブロック→決勝トーナメントに。その分、各ブロックの人数が減った。つまり選手1人あたりの公式戦の数も減ったことになる。 リーグ戦の期間も8月10日から31日までと短くなっている。ここ数年は2か月かけており、その間にリーグ戦以外のビッグマッチも。トップどころはリーグ戦と並行してタイトル戦を行なうこともあった。 今年の短期集中型リーグ戦は、選手の負担を軽減するという目的もあってのことだ。短期間にシングルマッチが続く大変さもあるが、舞台裏ではメディカル、ケアを担当するスタッフが増員されていたという。 「もちろんまだ改善点はありますが、これ(短期集中型リーグ戦)もありかなと感じています」 リーグ公式戦を終え、そう手応えを語ったのはスターダムの岡田太郎社長。昨年12月に社長就任、今年3月からマッチメイクも担当している。出場選手たちが大きな怪我なく公式戦を完走したことに、まずはホッとしているようだった。