【解説】投資する? 「新NISA」利益とリスクは 専門家「“リスク”をどの程度許容できるか考えること」
日テレNEWS NNN
2月13日は政府が掲げる「NISAの日」。今年から非課税枠などが拡充された「新NISA」がスタートしています。株式投資に詳しい市川雅浩さんは、NISAはコツコツ投資していこうという若い世代には向いているといいます。リスクはあるのでしょうか。
■若い世代向け? NISAでコツコツ投資
有働由美子キャスター 「13日の日経平均株価の終値は3万7963円。バブル期の後の最高値を更新しました。これだけ上がり続けると、株を買った方がいいのと思う人もいると思いますが、実は今日は2月13日。政府が掲げる『NISA』の日とされています」 「NISAというと、株式投資などで得る利益に税金がかからないのが最大のウリです。その非課税枠などが今年から拡充されて『新NISA』がスタートしています。news zeroのスタッフに『NISAやっている?』って聞いてみたら『私、余裕ないんですけど』という声があがりました。そういう人はどうしたらいいですか?」 小野高弘・日本テレビ解説委員 「いきなり専門家に聞いてみました。株式投資に詳しい三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩さんが言うには、『NISAは今、貯金がそれほどなくても、少しでも余裕があってコツコツ投資していこうという若い世代には向いている』とのことです」
■株価の上がり下がり…長いスパンで見ると?
有働キャスター 「コツコツ投資がポイント?」 小野解説委員 「新NISAは2種類あります。まず『成長投資枠』。これは投資信託に加えて、上場企業の株などにまとまったお金の投資もできるというものです。そして『つみたて投資枠』。これは長い期間をかけて増やしていくのを目的とするもので、月100円から積み立て可能な金融機関もあります。少額で少しずつ運用できるということで、初心者でも幅広い年代が利用しやすい仕組みになっています」 有働キャスター 「長い期間、銀行預金に預けるのと比べると、より上がりというか…可能性がありそうな方にかけてみるということですよね」 小野解説委員 「理想的にはこうなりますというシミュレーションを金融庁が示しています。毎月の積み立てが1万円で年利3%の収益が期待される金融商品に投資、20年間積み立てします。利益が20年目には88万3000円(非課税)になります。あくまで理想の形ですから、期待通りに収益がでなかったり、元本割れするおそれもあります」