【解説】投資する? 「新NISA」利益とリスクは 専門家「“リスク”をどの程度許容できるか考えること」
有働キャスター 「今は株価が上がっているといっても、バブル崩壊を知っている者としては、また下がって大損するんじゃないかみたいなことを考えるんですが…」 小野解説委員 「たしかに怖いですよね。そこでこのグラフ(米・株価指数(S&P500)実績)を持ってきました(マネックス証券より ※1982年11月末を100として指数化)。アメリカを代表する500の株式の銘柄で構成する指標です。2008年のリーマンショックの時すごく落ちていますが、数年後には上がり始めています。そして、新型コロナの時も落ちましたがその後、回復して以前を上回っています。短期で見ると落ちることがあっても、長いスパンで見れば右肩上がりになっていくと。だから、長い期間投資する方がリスクを避けやすいという、こうした例もあるということです」 有働キャスター 「うーん…じゃあ買った方がいい?」 小野解説委員 「でも、市川さんは『みんながやっているからとブームに流されてはいけない。元本割れなどのリスクを自分はどの程度許容できるか考えることが大事だ』と言っていました」 有働キャスター 「落合さんにも聞いてみましょう」 落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー) 「日本人は貯蓄が多くて市場流動性がある資金があまりに少ないから、市場に資金を供給して株価を上げていこうという政府の意図があって導入されたのがこのNISAの話です。その結果、今株価が上がっているわけですが、だから、普通預金よりはNISAの方が有利というのは大前提としてありますが、それはみんなが乗っているエスカレーターなので…それに頼り切るのではなく、例えば転職するとか起業するとか、自分自身で考えた方がいいと思います」 有働キャスター 「そっちか…」 落合准教授 「将来、税金が上がらないとも限らないですからね」 有働キャスター 「その辺も含め、いろいろな情報を集め、それから投資の仕組みの理解。これはどちらも大切です」 (2月13日放送『news zero』より)