ヒズボラ停戦合意崩壊ならレバノン自体を標的、イスラエル国防相が警告
Laila Bassam Maya Gebeily Steven Scheer [ベイルート/エルサレム 3日 ロイター] - イスラエルのカッツ国防相は3日、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラとの停戦合意が守られなければ、イスラエルはヒズボラだけでなくレバノン自体を標的とすると警告した。 カッツ氏はイスラエル北部のレバノンとの国境に近い地域を訪問。ヒズボラは停戦合意に違反しているとの認識を示し、ヒズボラの武装解除を怠ったレバノン政府の責任を問うと表明。「これまではレバノンとヒズボラを分けてきたが、もはやそうならない」と述べた。 イスラエルとヒズボラの停戦合意は11月27日に発効。ただ、2日にはヒズボラがイスラエル軍の拠点を砲撃。これに対しイスラエルは空爆を実施するなど、停戦合意の脆弱性が浮き彫りになっている。 こうした中、関係筋によると、レバノンのミカティ暫定首相のほか、ヒズボラとの窓口役を果たしているベリ国民議会議長が2日に米ホワイトハウスと仏大統領府の当局者と会談。フランスのバロ外相が同日、イスラエルのサール外相と会談し、停戦合意の順守を呼びかけるなど外交努力が続けられている。